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君が愛しいと気づいたから

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「すげえだろ?それが夢だぜ?」
「…ありえないわね」

あまりにもリアルに再現された夢のことをルーシィに話してみれば、予想通りの反応が返ってきた。まあ、俺も最初はそう思ったし同感。

でも、今は違う。


「そもそも私とナツがそういう関係になるっていうのが、ねえ?」

ストローの端をくるくると回しながら、ちらりと俺を見て小馬鹿するように笑う。
そんな素っ気ない態度の彼女にムッとしながらも俺も対抗するようにニヤリと笑った。

「そうか?俺はありそうだと思うけどな」
「なんで?」

実際、ルーシィの部屋で寝てるのは本当だし。
夢はそんな頻繁でもなかったが、現実じゃそれが毎日だし。


うん。十分ありえる。


それに、夢を見てわかったことがあるんだ。
夢は夢で現実じゃなくてもあれは、俺の夢。

夢に入り込んでいた俺の意識は完全にルーシィのことだけを考えていた。


「なんでって、そんなん決まってるだろ?」


夢の中で彼女に言ったこと思ったことは全部が本気だった。
ルーシィに俺の子供を生んでほしいと、本当に心から思った。




俺は、ルーシィが好きなんだ。




fin.