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君が愛しいと気づいたから

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「ルーシィ…悪い、ぶっちまって。痛かったろ?ごめんな」
「ナツ…」

ごめん、そういって本当に心から謝ると彼女はやっと顔をあげてくれた。
見つめた瞳は潤み、揺れていて今にも雫となって零れてしまいそう。

「私、赤ちゃん、生んでもいい、の?」

自分を見つめ返す彼女の涙声混じりの言葉に、俺はまた声を荒げる。

「っ当たり前だろ!」

けれどそれは、先程の怒りに任せて憤慨したときとはまた別、違う思いが昂ったから。
自分の恋人に自分との子を生んでいいかと聞かれて拒む男がいるのなら、それは男ではない。下衆だ。

それに俺はルーシィに生んでほしい。

「うわーん!っ、よかったあ…!」

そう伝えたあとの彼女は糸が切れたように遠慮もせず声をあげて泣き出した
どうやらいつものルーシィに戻ったみたいだ。よかった、元に戻って。


そうして俺たちはまたいつものように…いや、ちょっと違うな。

「ナツ…だいすき」

だいすき、そう呟いた彼女の小さな体を後ろから抱きしめて。
二人の体温を分けあうように一緒にベッドで眠ったんだ。







──…なんて、そんなことあるわけない。