まだよく知らない
「報告は、これで終わりにしよう。私達の報告は明日、3人も交えて行った方が良いだろうからな。」
「そうだね。それじゃあ今日はもう休もうか。」
「あ~っと、その前にさ、フリオとセシル。ちょっと良いか?」
「どうした?」
「なんだい、改まって。」
「今日採って来た木の実や葉と捕獲した獲物の解体、手伝ってほしいなぁ…なんて。」
「肉もあったのか…そう言うコトは早く言ってくれよ。痛んでいないと良いんだが。」
「もう塩漬けにした方が良いんじゃないかい?下手に食べてお腹を壊したくないし…。」
「悪いな…。おまけに植物もよく解らないで持って来ちゃってさ…たぶん薬用のとかも交じってると思うんだよなぁ。」
「まあ一緒に言ったのが文明レベルの高い世界からきた2人と記憶があまりない2人だから、仕方がないとは思うが…。」
「量が多いね……。」
「今日はおれが夜警だから、その間にやれば良いかな~って思ったんだよ!」
「でも実際に見てみれば量が多いし思った以上に分からないのが多いし?」
「うっ…まあそんなコトかなぁ。」
「全く……それなら俺が付き合うよ。セシルは明日が夜警だろ?」
「それじゃあ、お言葉に甘えて…何だか悪いから、何か飲み物淹れてから上がらせてもらうよ。」
「サンキュー!助かるぜ~。」
「それじゃ、俺は肉から取り掛かるか…。」
こうして、ひと騒動起きた一日が終わる。
…翌朝、バッツに付き添って植物の選定を兼ねた夜警で徹夜明けのフリオニールは、ティーダの訓練つきあってくれー!という突撃を受けるのだが…。
そしてそれを、少し離れた場所からクラウドやセシルが微笑まし気に眺めるのだが、それはまた別の話。