桜色~薄桜鬼×銀魂~
プロローグ
…………ん?
ゆっくりと目を開けるとそこは真っ暗な夜だった。辺りは静かである。
『…あり?さっきまで昼じゃなかったっけ?なんで光がないの?おかしくない?』
そんなことを言っても誰も答えてくれない。
ふと横を見ると駄メガネの新八くんがいた。見知った人に少し安心しつつ、彼を起こす。
『し、新八くん!起きて、起きて!!』
「……なつさん?」
新八くんはゆっくりと起き上がった。そして私と同様に目を白黒させた。
「……ここどこ?」
『さぁ?私にもさっぱり…』
「なんで明かりがないんですか?…歌舞伎町じゃないみたいですね。」
確かに歌舞伎町なら昼も夜も構わずに明るく騒がしいのだ。今いるここは暗く、不気味なほど静かである。
『と、とりあえず歩こうか?』
「そ、そうだね。銀さんたちどこに行ったんだろう?」
私は真選組の隊服を着ているし、もしかしたら夜の巡回組が助けてくれるかもしれないと思う。だから
そう淡い期待を持ち私たちは歩く。
今日は総悟くんといつものように見廻りをさぼり、偶然会った銀時たちと喋っていた。総悟くんと神楽ちゃんがいつものように喧嘩をし始めて傍観していたら、怒った土方さんに見つかったんだっけ?
で、銀時と土方さんの喧嘩が始まってしまったから、後で土方さんに請求書を送りつけることを決めて新八くんと近くの喫茶に入ろうとした。そしたらヅラとエリザベスに会って…それに気付いた総悟くんがバズーカをぶっぱなして、ヅラはヅラで爆弾を投げて…………記憶がない。
『って!全部ヅラのせいじゃないかよ!あのくそヅラ、今度会ったらミジンコにして殺してやる!』
確かに私は真選組でヅラは攘夷志士だから本当なら敵対関係なんだけど、彼は幼馴染みの一人で同じ戦場を駆け抜けたかけがえのない仲間である。
私が真選組に入ったのはかつての思いを忘れたわけではない。私もヅラと一緒でやり方は違うけど国を変えたいと思ったから……。
ふと後ろを振り向いた新八くんが止まった。何故か私の後ろをガン見している。顔は恐ろしいことになっていた。
「う、う、う…。」
『新八くん、トイレ行きたいの? 大?小?』
(そんなに行きたいのかな??)
『新八くん、顔がすごいことになってるよ。ちょいとホラーだよ?』
新八くんは首を横に振りまくって私に指を差す。
『……何かいるの?』
「う、う、うしろ…。」
振り向かなければよかった。
…………ん?
ゆっくりと目を開けるとそこは真っ暗な夜だった。辺りは静かである。
『…あり?さっきまで昼じゃなかったっけ?なんで光がないの?おかしくない?』
そんなことを言っても誰も答えてくれない。
ふと横を見ると駄メガネの新八くんがいた。見知った人に少し安心しつつ、彼を起こす。
『し、新八くん!起きて、起きて!!』
「……なつさん?」
新八くんはゆっくりと起き上がった。そして私と同様に目を白黒させた。
「……ここどこ?」
『さぁ?私にもさっぱり…』
「なんで明かりがないんですか?…歌舞伎町じゃないみたいですね。」
確かに歌舞伎町なら昼も夜も構わずに明るく騒がしいのだ。今いるここは暗く、不気味なほど静かである。
『と、とりあえず歩こうか?』
「そ、そうだね。銀さんたちどこに行ったんだろう?」
私は真選組の隊服を着ているし、もしかしたら夜の巡回組が助けてくれるかもしれないと思う。だから
そう淡い期待を持ち私たちは歩く。
今日は総悟くんといつものように見廻りをさぼり、偶然会った銀時たちと喋っていた。総悟くんと神楽ちゃんがいつものように喧嘩をし始めて傍観していたら、怒った土方さんに見つかったんだっけ?
で、銀時と土方さんの喧嘩が始まってしまったから、後で土方さんに請求書を送りつけることを決めて新八くんと近くの喫茶に入ろうとした。そしたらヅラとエリザベスに会って…それに気付いた総悟くんがバズーカをぶっぱなして、ヅラはヅラで爆弾を投げて…………記憶がない。
『って!全部ヅラのせいじゃないかよ!あのくそヅラ、今度会ったらミジンコにして殺してやる!』
確かに私は真選組でヅラは攘夷志士だから本当なら敵対関係なんだけど、彼は幼馴染みの一人で同じ戦場を駆け抜けたかけがえのない仲間である。
私が真選組に入ったのはかつての思いを忘れたわけではない。私もヅラと一緒でやり方は違うけど国を変えたいと思ったから……。
ふと後ろを振り向いた新八くんが止まった。何故か私の後ろをガン見している。顔は恐ろしいことになっていた。
「う、う、う…。」
『新八くん、トイレ行きたいの? 大?小?』
(そんなに行きたいのかな??)
『新八くん、顔がすごいことになってるよ。ちょいとホラーだよ?』
新八くんは首を横に振りまくって私に指を差す。
『……何かいるの?』
「う、う、うしろ…。」
振り向かなければよかった。
作品名:桜色~薄桜鬼×銀魂~ 作家名:棗(● ´艸`)デス