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棗(● ´艸`)デス
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桜色~薄桜鬼×銀魂~

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「ひひひひっ」


そこにいたのはおじさんたち数名。刀を向けて笑いながら近づいてくる。しかも彼らの容姿は白髪で赤目だった。まるで……


『やったじゃん。銀時、あんたの銀髪流行ってるじゃんww』


「何呑気なこと言ってるんですか!!あの人たちなんだか変ですよ!!」


白髪のお兄さん(30代前後)たちはなおも笑い続ける。


「血ィ、血ィ、血をくれぇぇぇ!」



『……新八くん。ここはお化け屋敷なの?』


「なっちゃん、僕らいつお化け屋敷に入りましたっけ?」


不気味な笑い声をあげながら「血ィ…」とうわ言のように続けるお兄さんたち。


『もしかしてハロウィーンパーティーの会場なの?新八くん、お菓子持ってる?』


「違うだろォォ!やばいですよ、なつさん!逃げましょう!!」


新八くんがそう言った途端、白髪№1らしき人が斬りかかってきた。


「ぎゃぁぁあ!!」


咄嗟に新八くんの襟首を掴み横の脇道に逃げた私たち。それでも彼らは追いかけてくる。


『おいィィ!なんで鬼ごっこしてんのぉぉ?!まだじゃんけんも何にもしてないよねェェ?!』


「知りませんよ!何なんですか、ほんとォォ!つうかここどこだよォォ!!」


確かに今、私たちが走る道は全く見覚えがないのだ。後ろを向けば、どこまでも追いかけてくる白髪たち。

これじゃあ拉致(らち)があかない。


『新八くん!そこに曲がって隠れてて!!』


「なつさん?!」


私は刀を構えて、その場に踏み留まった。


『お兄さん、私と遊ぶ?』


すると一斉にかかってくる白髪たち。


「なつさんんん!」


無駄な殺生は嫌いだし、あとで土方さんに怒られるのがめんどくさい私は、彼らの足を斬りつけた。


倒れていく白髪たち。とうぶん起き上がれないはずだ。


『新八くん、今のうちに…』


「危ない、なつさん!!」



突如、向けられた刀。上手くかわせたが、それは先程の白髪たちだった。彼らは平然と立っていた。


…………え?


えええぇぇぇ?!


『ちょっ、待っ、え?…えええェェェ!?』


私は斬りつけたんだけど、彼らの足を。普通なら起き上がれないでしょ!?なんでぇぇ?!

『おかしいィ!何かがおかしいィィ!新八くん、どうしようコレェェェ?!』

「なつさん!!」


『?!』


キンッ!


再び攻撃を仕掛ける白髪の刀を受け止めた私は彼を蹴り飛ばして胸の辺りを斬りつけた。