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棗(● ´艸`)デス
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桜色~薄桜鬼×銀魂~

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4章=茶髪くんの彼女&赤髪の男&ちょんまげのおじさん


―…棗、いつまで寝てるんだ?


…銀時?


私の目の前で笑う銀時のふわふわな銀髪に手を伸ばした。だけどどんなに手を伸ばしても届かない。


ちょっ、銀時!!待って!








『………はっ!』


目が覚めるとそこは見知らぬ和室。ふと自分の身体を見るとご丁寧に縄で縛ってあった。


『……そりゃ、届かないよなぁ…』


ありゃ?なんで私はこんなところに??


・・・・・・・・・・・・。


『あ゙あ゙あ゙ー!!』


昨日のことを思い出した。化け物見て、連行されて、取り合えず縄で縛られたんだよな。刀とられたちゃったけど!あのまま寝たというわけか!夢じゃなかったんだな、コノヤロー!!



室内には私しかいない………って、新八くんは!?


私は立ち上がり、襖に向かって勢いよく突進する。もちろん新八くんを救うためだ。



『うぉ!?』


いきなり開かれた襖。予想外のことで急ブレーキをかけられなかった私は、そのまま入ってきた人に突進し押し倒した。


『……痛っ』


「それは僕もなんだからね。退いてくれるかな?」


顔をあげるとあの茶髪くんがいた。


『ちゃ、茶髪くん?!』


「……。」


私はキッと彼を睨み付ける。


『おい、茶髪。お前、新八くんをどこやった?!』


茶髪くんは目をぱちくりさせて


「本当にあの子、新八って言うんだ…」


いや私は行方を聞いているんだけども!!茶髪くんにもう一度文句を言おうとした。


ガシャン


突如した音に顔を向けると何やら持っていたお盆?を落とした少年が……ん?いや、違う。女の子??


その女の子は私と茶髪くんを見て顔を赤らめていた。


自分の現在の状況を考えてみるよう。
①茶髪くんを押し倒している私。
②茶髪くんにつっかかったため、顔がかなり近い。
③今にもキスできる様子。


……なんだ、コレは?
なんとなく神楽ちゃんと前に見た昼ドラの回想が頭の中を駆け巡った。


『……あの茶髪くんの彼女さん?違うからね、コレ。事故だからね、コレ。変な誤解しないで!』


「え!?」


すると女の子は落ち込みだした。なんでだぁぁあ?!

「…何、馬鹿なこと言ってるのさぁ。この子は訳あって預かってるの。というより、女の子だってわかったんだね?」


もしかして男装してたの?それでェェ?!攘夷戦争中の私の方がまだ男らしかったわ!!それよりも…


『いやいや失礼でしょう。あんな可愛い子を男なんて言っちゃぁ…モテませんよ、茶髪くん。』


そんな会話を繰り広げていると赤い髪のお兄さん(20代後半あたり)&ちょんまげのおじさん(40代ぐらい)が登場した。

ちょんまげ「やあ、ちょっとおじゃまするよ。」

赤髪「な~に、女の子といちゃいちゃしてんだよ。」

茶髪「この子が倒したんだよ。」

『なんであたしなんだよ!それより、新八くんを返せよ!!』


ちょんまげ「分かった。それじゃあ、行こうか。私の名前は井上源三郎。もうすぐ君の友人に会えるからね。」


『(赤髪と茶髪の名前は??)』