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棗(● ´艸`)デス
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桜色~薄桜鬼×銀魂~

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黒髪は私の後ろにいる茶髪ともう一人の……なんかマフラーしている男と喋りだした。


「あれ?いいんですか、『土方』さん。彼ら、見ちゃったんですよ?」


……ん?今、不吉な名前が耳から聴こえたような?


茶髪と黒髪は話をしだした。どこかの浪士?だったら真選組の隊服を着ている私を即刻で切り捨てるだろうし、彼らは真選組には動じていないようだった。なんで?一応、泣く子も黙る真選組なんですけど……


ドサッ…


気が付けば新八くんが倒れていた。


『し、し、新八くん!!』


揺らすが動かない。無理もないか、あんな気持ち悪いもの見たら正気じゃいられないし、彼は私に何度もつっこみを入れたのだから極度に疲れたのかもしれない。


『うぅ……私も気絶したいよぅ、コンチクショウ!』


新八くんの身体を支えようと立ち上がると、いつの間にか目の前にいたマフラーが新八くんを軽々運んでしまった。


『ちょっ、ま、マフラーさん?!な、何するんですか!!』

「………。」


いや、すんません。そんなに睨まなくても……


「悪いが屯所に来てもらう。」


黒髪はそれを言って歩き出した。


…ん?屯所?
なんか幻聴が聴こえる?


「ほら、さっさと行くよ。」


そう私の手を掴んだのは茶髪…力が半端ないんですけど……


「君、もしかして異人?」


『……人間だよ。』


天人と同じみたいな言い方するんじゃねぇ…と睨み付けると笑われた。なんでた?


「君って、おもしろいなぁ。あはははは!!」


言いたいことは山ほどあるがここで乱闘になっても新八くんが危ない。だいいち、見たことのない場所だ。ここは大人しくしている方がいいだろう。


『……茶髪くん。ここは江戸ですよね?』


どうしても気になったことを聞いてみる。するとどうだろうか…茶髪くんはまた笑いだした。しかも今回は馬鹿にしてるのがわかる。


「君、馬鹿なの?ここは京だよ。」


『………。』


私はこれも幻聴だと解釈し、黙って歩いた。