こらぼでほすと アッシー9
軍人であるから、上層部からの指示には従う。武力介入してくる刹那たちを迎え撃てと言われれば、実行するだろう。ただ、それを知って心を痛めるだろうロックオンのことには、自分も心を痛めるだろう。そうならないためにも、できるだけ穏やかに移行させられる道を模索しなければならない。イザークたちにも、それは進言するつもりだ。表向きは、余計な戦力を削がれないために、天上人の介入を阻むとすればいいだろう。
・・・・本当は、あいつと親しくなりすぎたが本音だな・・・・
重荷は作らないなんて言うけど、すでに、ひとつ背負ってしまった。これ以上に作らないけど、これは背負っていようと思っている。
ごく普通の生活を送らなければならないロックオンは、ハイネにとっては、普通に暮らしている人間との接点だからだ。それも、以前は自分と同じように普通ではない暮らしをしていた人間だから、ハイネたちの動きを否定しない普通の人だ。それと繋がっていれば、少し、自分がマトモでなくならないでいられる。戦渦に巻き込まれると、通常の判断も狂っていく。それを知っているから、それに巻き込まれないためには、ロックオンの存在はハイネには貴重だ。
作品名:こらぼでほすと アッシー9 作家名:篠義