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この素晴らしき世界

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柔らかな日差しが差し込むリビングは明るくて暖かくて…うーん眠くなっちゃいそう。
隣のドイツをちらりと見てみる。…なんか難しそうな本読んでるなぁ。
あ、眉間に皺。癖になるよ、って言ってもいつも聞いてくれないんだよね。
何の本なのかな?俺よりドイツの方が頭いいのに何か分からないことでも書いてあるのかな?
「ドイツー何読んでるの?」
「おいイタリア。邪魔だ。」
気になるから本を覗き込んだら怒られちゃった。
「ねーねー何読んでるのー?」
「これは、世界を平和にするために各国がどのように協力すべきかを…」
「ヴェー」
「おい聞いているのか?」
「だって俺難しいことわかんないもん。それよりお腹空いた~。」
「お前が質問したから説明していたんだぞ。」
「俺お茶淹れてくるねー。」
「おい、イタリア!」
ドイツが俺を呼んでるのが聞こえるけど気にしない。お菓子は何にしようかな。昨日焼いたカントゥチーニがいいかな。あとカフェラッテを淹れよう。
キッチンからリビングのドイツを見たら、さっきより眉間の皺が増えてる。
ドイツって顔だけ見てると怖いんだよね。俺はドイツが真面目すぎて不器用なだけで、本当は優しいって知ってるけど。照れたように笑うこともあるし、面倒くさそうにしながらも俺を見る瞳は誰よりも真摯だし。でも知らない人が見たらやっぱり怖いよね…威圧感あるしなぁ。

作品名:この素晴らしき世界 作家名:akito