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　夜の帳はすっかり拭い去られている。
　空は青く澄み渡り、白い雲がプカプカと気持ち良さそうに浮いていた。風もちょうどいいくらい吹いて帆を膨らませ、海賊のルーキーたちを乗せた船を順調に目的地まで運んでいる。
　自由と、生きがいと、幸福を積荷として始まる旅は、数多の困難を克服しながらどこまでも進んでいくに違いない。
　彼らの長い夜は明けたのだった。



　おしまい