こらぼでほすと 名前
「でね、ママも一緒にどうかな? 」
「いや、それより、ドレスコードは? 」
「クラッシックじゃないから堅い事はありませんが、ジャケット着用ぐらいですね。店の衣装で、なんとかなりますよ。」
アスランが、そこいらを説明したら、しばらく、親猫は考えて、それなら衣装は、こっちで用意するから迎えに来て欲しい、と、提案した。
「あいつ、そういう堅苦しいのは苦手だから、最初から言うと逃げるだろ? だから、適当に俺が連れ出して着替えさせたほうが、サプライズらしくていいんじゃないか? 」
刹那の私服は、カジュアルばかりだ。たまには、ちょっとオシャレな格好をさせてみたいと、ニールも思う。
「でも、ママは? 」
「せっかくだから、年少組だけで行って来い。保護者同伴より盛り上がる。」
連れ出して買い物してコンサートの鑑賞とくると、ちょっと無理がありそうな気がする。それに、そういうことなら、若いのばかりのほうが楽しいに違いない。
「いいの? 刹那、次の日には行っちゃうよ? 」
「ああ、それでいいさ。キラ、存分に遊ばせてやってくれ。俺は、三蔵さんとのんびりさせてもらう。」
ちょうど店は土曜日で休みだから、徹底的に遊んでくればいい。悟空も出かけてしまうなら、三蔵が一人にならないように、ふたりでのんびりとしていようと思う。これっきりじゃないのだから、たまには違った送り出しもいいだろう。
「了解、朝帰りになると思うから。」
「はいはい、たまには羽目外して暴れてこい。」
出発は、翌日の深夜の予定だ。朝帰りして、一眠りして出かけるなら、言葉を交わす時間もあるし、たまにはいいだろうと、ニールも頷いた。
作品名:こらぼでほすと 名前 作家名:篠義