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ペルセウス
ペルセウス
novelistID. 24852
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アテナの聖闘士

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 途端に上がるどよめき。
 それも当然であり、聖闘士候補の脱走は厳罰をもって処せられることとなる。少なくとも新たな聖闘士となる者が取るべき行動ではない。

「なにかの間違いでしょ」

 これに黙って居られずに反論したのは、軽鎧に身を包んだ赤毛の女だ。
 彼女も女を捨てて戦士として生きる証である仮面を身に付けており、その存在感は並みの男ではかすむほどであった。

「昨夜サンクチュアリの外まで特別指導は行ったけれど」
「そ、そうだ。でたらめ言うなよ!」

 師であるイーグル鷲星座の魔鈴が庇い出たことで、ようやく突然の糾弾にたじろぐだけだった聖矢も反論する。
 実際はシャイナの発言は正しく、追いかけてきた魔鈴に連れ戻されたわけなのだが、ここで認めてしまっては聖矢だけでなく、その師である魔鈴の名誉まで傷付くことになるのだ。

 
  
 







作品名:アテナの聖闘士 作家名:ペルセウス