救われない報われない
苦しい苦しい苦しい苦しい。心がぎりぎりする。胸を掻きむしられるような感覚がこびりついて離れない。
いくら掻いても掻いても取れることの無い気持ち悪さ。声を張り上げても、奇声をだしても付いてくる。
臨也はもう何度目か分からない嘔吐を繰り返した。しかし、もう胃には何も残っていないらしく胃液しか出てこない。
ちりちりと塩酸で喉が焼け、口の中にいがいが感が残るだけだった。自分の汚物を虚ろな瞳で見つめていた臨也は、自分が泣いていた事を涙が乾き頬が冷たくなった事で漸く理解した。
目尻に触れてみれば確かに湿っていて、より一層惨めな気持ちになる。臨也は力無く笑うと、その場でうなだれた。
「帝人君・・・どこ行ったの・・・」
いくら掻いても掻いても取れることの無い気持ち悪さ。声を張り上げても、奇声をだしても付いてくる。
臨也はもう何度目か分からない嘔吐を繰り返した。しかし、もう胃には何も残っていないらしく胃液しか出てこない。
ちりちりと塩酸で喉が焼け、口の中にいがいが感が残るだけだった。自分の汚物を虚ろな瞳で見つめていた臨也は、自分が泣いていた事を涙が乾き頬が冷たくなった事で漸く理解した。
目尻に触れてみれば確かに湿っていて、より一層惨めな気持ちになる。臨也は力無く笑うと、その場でうなだれた。
「帝人君・・・どこ行ったの・・・」
作品名:救われない報われない 作家名:霜月(しー)