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【かいねこ】桜の季節に共に笑おう

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「桜の季節に共に笑おう」


side:KAITO


『もう飽きたから』

そんな一言で、俺は捨てられた。




「カイトさん!アイス半分こしましょう!」

いろはさんが、やたら元気な声で言ってきた。

「・・・・・・いらない」
「ええ!?どうしたんですか!?病院が来いですか!?」
「いや、別に」
「あ、バニラじゃなくてイチゴが良かったですか?今持ってきますね!!」

止める間もなく、いろはさんはキッチンに駆け戻っていく。
そこに、ふらりとマスターがやってきて、いろはさんに声をかけた。

「アイス食うの?俺にもくれ」
「はい、どうぞ」
「節子、それアイスやない!氷や!!」
「iceです」
「無駄にいい発音やめろ。日本語ボカロのくせに」
「マスターは、時折流暢な日本語を話しますよね」
「時折とはなんだ!!俺はネイティブ・ジャパニーズやぞ!!」

楽しげな会話を聞くまいと、手で耳を塞ぐ。


どうしてあの人は、俺を拾ったのだろう。