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更に、それから数日後。


ベルギーからリヒテン宛に、少し大きめの小包が届けられた。

リヒテンが中を開けると、そこには５，６個のチューリップの球根と鉢植え、腐葉土と肥料のセットが入っていた。

ベルギーからの手紙によれば、
「オランダ兄さん自ら厳選したチューリップ育成セットやで！
植え方なんかはこれに書いてあるから大丈夫やで！
なんや分からんことあったら、うちに聞いてや！うちから兄さん聞いとくから！
あと、これはプロイセンからのバレンタインデープレゼントやで！
プロイセンからだとスイスがなんやウルサイから、うちからになっとるからな。
リヒちゃん、プロイセンになんや愛されとるね！」と言う事なんだとか。

ベルギーからの手紙を読み、リヒテンはオランダとベルギーにそれぞれお礼の手紙を書き、プロイセンには愛の言葉を添えたお礼の手紙を書いた。


チューリップはちゃんとリヒテンの手によって植えられ、リヒテンの私室の窓際で大切に育てられた。

アルプスの雪解けが始まった頃、ピンク色で統一された花びらの形が違うチューリップが咲き揃い、リヒテンの目を楽しませていた。

（終わり）