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満開な紅い桜の枝の上、うっすらと臨也は瞳を開ける。
幹にもたれかかったまま、ふと腕を伸ばし、舞い落ちる花弁を手のひらにのせた。

「帝人君・・・」

臨也のつぶやきにまるで答えるかのように、柔らかな風が吹き花弁を持って行ってしまう。

「いつまでも、君と共に・・・」

そして、臨也はまたゆっくりと瞳を閉じた。