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心、体

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 片手で腰を撫でながら、もう片方の手をまわして、ぎゅうと引き寄せる。
「い、いざやさ、くすぐったい…、」
 もう少し腰を堪能したら、今度は彼を丸ごといただきたい。
 慌てている彼に、言葉を投げる。
「ねー帝人くん、この後さぁ、ちょっとエッチなことしたくない?」
「え、なに、なんですか急に、」
「んー、急っていうかねー、んー、」
 いつものような衝動はないし、自然に夜二人でベッドに入るという雰囲気でもない。まぁでもあえて言えば。
「あ、うん、ムラムラって言葉がしっくりくるかも。」
「へ、」
「帝人くん、腰、危なっかしくてムラムラしてきちゃった。」
 そのまま腰を撫でていた手を服の下に潜り込ませて、へそからその斜め下、骨盤から腰、そして脇まで撫であげていく。
「っい、いざ、」
 うーん、性的だなぁ、この子の腰つき。
「腰、大事だもんね、ベッド、行こうか…帝人くん。」
「っ、」
 最後、とびきり甘ったるい声を、耳を食みながらかけてやる。そうすると、脇を撫でられ力の入ってなかった体から、いよいよ支えがなくなってふにゃりと体重がこちらにかかった。そのまま帝人くんを横抱きにして、ベッドまで運ぶ。

「…コーヒー、」
 ベッドに寝かせた帝人くんがぽつりと呟く。単純に淹れたコーヒーがもったいなくて、なんだろうな。うん、この子かわいい。
「ごめんね、終わったら俺が淹れなおすよ。」
 もう既に力の入ってない体に手を伸ばしながら。
「ほら、多分帝人くんしばらく立てないだろうから。」
 にこりと笑いかけながら言うと、帝人くんはちょっと潤んでいる目で、お手柔らかに、と息を吐く。ちょっともう諦めている。まぁ、諦めてもらうしかないけど。こうなった俺が止まりにくいって、この子もよく理解している。
 なんかもうたまらない。
「多分今日は腰が砕けた後も、一生懸命君のこと愛しちゃうから、ごめんね、帝人くんの体には申し訳ないんだけど、覚悟してね。」
目元に口づけながら言うと、帝人くん。
「…気持ちと一緒で、僕の体も臨也さんの体を受け止めきれたらいいのに、」
 うーん、この子、やだなぁ、本当勘弁してほしい。

 俺はもうする必要のない我慢もできなくて、帝人くんの唇に、食べるようにキスをした。
作品名:心、体 作家名:青海斎