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ぱぴぃらぶ!!

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そして、僕はとうとうミストに想いを伝えることはなかった。その必要がなくなったからだ。もう頑なな恋心を純粋に抱ける状態じゃなかった。

結婚式の日も僕はシノンさんの言うようなしけたツラはしていなかったように思う。むしろ笑顔も上手くできていただろう。

二人の晴れやかな姿を見送ったときも、そんなに苦しくなかった。
お似合いだよ、と心の中で二人に呼びかけるくらい心の余裕があった。良かったね、おめでとう、を今までと違ってあっさりとした気持ちで言えた。

二人がじゃれ合っていても、もう嫉妬で胸が締め付けられることもなくなって、何とも感じなくなった。 

ただ僕は大人になるために、初恋と一緒に何か大切なものを捨てた、そんな気がした。




                           ぱぴぃらぶ!! おしまい♪
作品名:ぱぴぃらぶ!! 作家名:16