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野沢 菜葉
野沢 菜葉
novelistID. 23587
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キスしたい!!

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今日もにこにこ笑顔を振りまいて…

その中でも俺だけには、みんなとは少し違う、特別な笑顔をくれて…

それを見て俺の心はぽかぽか暖まるけど、

同時にモヤモヤ

それはね…


<キスしたい!!>

「今日も疲れたぁ!」
練習後に立ち寄った公園。栄口は腕をグッと伸ばしながら叫ぶ。
「その割には笑ってんじゃん!」
隣に座ってそう言うと、
「んー?だってなんだか楽しい!」
と言ってまたえへへと笑う。

ちょっと無防備過ぎ!
ほかのやつにはそんな笑顔見せんなよ!とか、そんな考えが浮かんでくるなんて、
どんだけなんだ俺。

思わず隣にある手をギュッと握ってそのまま引き寄せる。
優しく背中を撫でてやると、最初は強張っていた身体が少しずつ和らいでくる。
顔は見せてくんないけど、きっと真っ赤なんだろうな…。

そんなところも可愛いんだけど…

可愛い過ぎてキスしたくなるんだ。

***
「あー」
ボスっと布団に倒れ込み、枕をぎゅーっと抱きしめた。

栄口と一緒にいられて、毎日ホントに幸せなんだけど、幸せだからこその悩みっつーの?
俺のこと好きって言うのも感じてるし、不満も一切ない。

だけど

だけど…

「キスしてぇ…」
別に付き合ってるんだから、何も問題はないんだけど、栄口は俺が少し触れるだけでもガチガチに固まってしまう。
そんな状態じゃ手出せないっつーか、それで嫌われたりしたら相当ヘコむ。
いつもなら本能的に行動する俺だけど、栄口相手だと慎重になっちゃうんだ。

「うあーどうしよ!」
俺はそのまま布団の上で足をジタバタさせた。

***
「あー」
「どうした?めずらしく落ち込んでんな。」
練習が終わって部室の中。
今日は栄口が家の用事で早く帰ったので、珍しくダラダラと残っていた。
「あー好き過ぎてどうしようもない…」
「なんだノロケかよ。てか早く支度しろ。俺が帰れねぇ。」
部誌を書きながら泉がそう言うので、ノロノロと荷物を鞄に積め始める。

「もう付き合ってんだし、両想いなんだから悩むことねーじゃん。」
「じゃあ聞くけど、泉はさ、付き合ったらどんくらいでキスする?」
問いかけると、泉は少し驚いたように目を開いた。
「…」
「…なんだよ。」
「いや、田島がまだ手出してねぇって意外だなって思って。」
「俺?俺はちょー我慢してんよ!でも栄口がさぁー」
「栄口が?」
「栄口がダメそうだから…」
「まぁわかるっちゃわかるけどな。」
泉は書き終わったのか、パシンと勢いよく部誌と閉じる。
「俺、栄口に嫌われたら生きていけない…」
「栄口相手にわかるっちゃわかるけど、取りあえず、お前が好きって気持ちが伝われば悪い方向には転ばねぇよ。栄口だってお前のこと好きなんだろ?」

そう言われるとそうなのかな…
ぶっきらぼうだけど、きちんと応えてくれる泉の言葉に、なんだか心が晴れてきた。

「…そうだな!なんか悩んでんのバカらしくなってきた!うん!元気出た!!あんがと泉!!」
「…元気出たはいいけど、ほどほどにな。」
呆れ顔の泉をよそに、俺は荷物をまとめると勢いよくドアを開けた。

作品名:キスしたい!! 作家名:野沢 菜葉