キスで元に戻して!
「ふふ、ありがと。」
「..........アキ....もう一回だけ、大人になる前に...約束の代わりに...もう一回キスしたい...」
「え!?」
突然の頼みだが先ほどとはうって変わって子犬のような愛らしい目つきで自分を見上げるオルタはいつもの弟のような面影を浮かべていた。
「............じゃあ....一回だけね...?」
「うん!」
チュッ
軽く触れるだけのキスだったがアキはやはりどこか恥ずかしく顔を赤らめ、オルタはみるからに大満足といった感じだ。と、
ポンッ!
何かが破裂したような音と共に目の前が真っ白になり眩しさでアキは目を閉じた。
「な、何!?」
ゆっくり目を開けた彼女の前にはいつもの幼いオルタの姿があった。
「え??も、戻った...の?」
「.....みたい..」
ネガイ カナエタ オマエノ ミタユメ モラウ
「またこの声!!?」
「じーさん?」
その後気がつくと二人は表通りにたたずんでいた。アキは分けわからず混乱していたが、同じ経験をしたオルタにも聞いたが彼は何も覚えてないという。
アキは誰も見方がいないことで自分が夢でもみていたのかとにかく一人頭を悩ました。
完