鬼殺し 破
~失ったもの、憎きもの~
銀時たち三人は、攘夷戦争に出るため江戸に行くところでのことだった。
「銀時、高杉今日はここで野宿するぞ。」
「いいぜぇ」
桂の言葉に、高杉が答えた。
しかし、銀時は周りを警戒していた。
その様子を見た、高杉が
「銀時ぃ、どうしたんだ?」
銀時はまだ周りを警戒しながら言った
「俺達の周りに誰かいる。」
それに、桂が驚きながら
「銀時、それは本当か!」
「ああ。たくさん居るぜ。」
その時だった。茂みの中から物音が聞こえた。
ガサガサッ!
銀時たち三人は各々の刀を鞘から出し、構えた。
それと共に、茂みの中から三匹の天人が現れた。
「おいおい、此処に餓鬼がいるぜぇ。こいつらも、あの松陽のところの餓鬼かぁ?」
「松陽の餓鬼は全員やったはずじゃなかったか?」
「でもまだ居たようだなぁ」
天人の言葉に、桂は、
「銀時、松陽先生をやったのは、あの天人か?」
しかし、銀時は桂の質問に答えず。
それに、桂が
「おい、銀時!」
その時、銀時が、
「・・・・さねぇ、ゆるさねぇ!俺の・・・俺の大切な仲間を殺した奴は絶対・・・許さねぇえ !!」
そういうと、銀時は、天人三匹を一人で、瞬殺した。
グサァア!グシャァア!グサァア!
「「「グァアアア!!」」」
銀時は三匹が死んだのを見届ると、
「ヅラァ、高杉行くぞ~」
「ヅラじゃない!桂だ!銀時、何処に行くのだ?」
桂の質問に銀時がキョトンとした顔をしながら、
「決まってんじゃん。野宿場所探しだよ。ヅラ、お前此処で寝るのか?寝たかったら寝てもいいんだ ぜ?高杉~行こうぜ~」
銀時が、高杉に、ニヤッと笑い、高杉もそれに答え
「ああ、分かったぜぇ」
そういうと、高杉と銀時は歩き出した。
桂もあわてて、高杉と銀時の後を追いかけた。