鬼殺し 序
全ての始まり
~始動~
ある村でのこと。
そこでは、寄合が行われていた。
ある男が喋りだした。
「皆!聞いてくれ!俺達の村を不幸に陥れた『屍を喰らう鬼』は、かぶき町でまだ生きている!」
男の一言で、皆が
「だからか!この村が不作なのも!」
「江戸に行ったやつらが音信不通なのも!奴の仕業なんだ!」
そして、ある一人が、
「奴を消せばいい・・・殺せばいいんだ!」
その一言から皆が叫び始めた
「殺せ!」
「屍を喰らう鬼を殺せ!」
「奴には幸せも入らない!」
「奴は生きている価値もないんだ!」
その時、そこに黒いマントに編笠のかぶった男がやって来た。
それに、男が
「お主何者だ!」
その言葉に、黒いマントに編笠のかぶった男が
「寄合中に失礼。私は斗卿(ときょう)。お前らに手を貸してやる」
その言葉に男が
「それは本当か!?」
「ああ。」
斗卿は薄く笑いながら言った。
そのことばに男が
「俺は、清葉亮堵(せいはりょうと)だ。
屍を喰らう鬼を限界まで苦しめてから殺してきてくれ」
「御意」
そういうと、斗卿は去っていった。