鬼殺し 序
~戦闘~
ガキィン!
ガキィン!!!
ザシュッ!!
6人は切り傷を受けながらも襲ってくる天人たちを斬っていった。
しかし、天人は減るどころか増える一方だった。
その時だった。
「後ろ、がら空きですよ。」
「なっ・・・!?」
銀時の真後ろには斗卿が立っていた。
銀時が、後ろを向いた瞬間、他の天人が銀時の腹を蹴り、斗卿が薬の入った注射を銀時の首に刺した。
ブスッ
その痛みに、銀時は絶叫した。
「ぐあぁあああああああ!!!」
それに気づいた神楽が叫んだ
「銀ちゃん!!!」
その言葉で、新八たちは、銀時の方を見ると、そこには、心臓部を抑えながら呻いている銀時が居た。
最初に行動を起こしたのは、神楽だった。
「お前、銀ちゃんに何をやったアルか?!」
「あなたには、全く関係ないでしょう?」
それに、新八が、
「関係無くない!銀さんは」
『僕/私の家族です(アル)!!』
その言葉に、斗卿は薄く笑い、
「コイツの過去を知ってもそんな事が言えるのか?」
その言葉に、銀時が
「やめてくれ・・・」
それをおもしがるかのように、斗卿は言った
「屍を喰らう鬼には、家族なんて要らない。仲間なんて要らない。
さあ狂え!屍を喰らう鬼!いや・・・白夜叉!!!!!!!」
ドクンッ!!!
その様子を見た、新八は
「銀・・・さん?」
新八たちの前には、いつものような死んだ魚のような目をした銀時ではなく、
異様な程の殺気を漂わせ、とても冷たい目をした銀時が、立っていた。
それに、神楽が、
「新八!逃げるアル!」
「え?!」
その時、銀時が、木刀を振り下げ、新八を狙った。
新八は、瞬間的に目を閉じた
(やられる!)
しかし、新八を狙った木刀が、全く落ちて来なかった。
新八が目を開いたら、木刀は、新八の横に落ちていた。
それを見た、5人は、
「銀さん!まだ意識あるんですよね!戻ってください!」
「銀ちゃん!戻ってヨ!」
「旦那!戻ってくだせぇ!早く戻って土方コノヤローをやりましょうぜ!」
「旦那!早く元に戻ってください!」
「早くもとに戻れ!万事屋!」
ザシュッ
『!?』
銀時は自分の腹を、落ちてた真剣で斬った。
「こうでもしねぇと・・・意識がもたねぇからな」
それを見ていた、斗卿は面白そうに言った
「フッ・・・今日は、ここまでにしておきましょう。
それではみなさんごきげんよう」
斗卿は、仲間を引き連れ帰ってしまった。
「おい!待て!」
土方が叫んだが、そこにはもういなかった。
新八達は、銀時にかけよった。