鬼殺し 序
~悪~
「・・・・で?用って何だ?」
「おい、お前ら・・・・」
土方が、言おうとしたとき、
ピンポーン
「僕が、行ってきます。」
しばらくしてから、新八の悲鳴が聞えた。
「うわぁああ!!!!!」
新八は、走って戻ってきてこういった。
「玄関に・・・玄関に
武器を持った天人がたくさんいるんです!」
彼らの顔は一気に変わった。
真選組の三人は真剣、銀時と新八は木刀、神楽は傘を構えた。
その時だった。
「私は斗卿(ときょう)。
ここに、屍を喰らう鬼、居ますよね。
そこに。渡してもらえませんか?」
天人が指差した方向には銀時がいた。
しかし、
「嫌アル!
何があったのかはわからないけど
銀ちゃんは渡さないアル!」
神楽が、銀時の前に出た。
それに、新八が続き、
「そ、そうだ!
銀さんは絶対渡さない!」
「新八、神楽・・・・」
それに、
「貴方達、屍を喰らう鬼をかばうのですか?
面白い。
屍を喰らう鬼をかばうのならあなた達も殺します」
斗卿は真剣を取り出した。
それで悟ったのか、
土方、山崎、沖田は新八、神楽のように刀を構えながら、銀時の前にでながら、
土方はタバコを吸いながら
「借りをただ作りたくねぇだけだ。」
沖田は唇をなめながら、
「旦那には借りがありやすからねぃ」
山崎は銀時のほうを向き、
「俺達の気持ちは一つです。何が合っても。」
彼らの言葉に銀時は
「お前ら・・・・生きろよ。」
『ああ』
その時、
「死ぬ前のおしゃべりは終わったみたいだから始めるとしようか」
一息ついてから斗卿は叫んだ
「かかれぇー!!!」
その声と共に銀時をはじめとする6人は駆け出した。