鬼殺し 序
覚醒
~屯所~
「銀ちゃん!しっかりするネ!」
神楽は焦った声で、
「銀さん!しっかりしてください!」
新八も焦った声で、
「旦那ぁ!しっかりしてくだせぇ!旦那ぁ!」
沖田は、いつものドSではなく、泣きそうな声で、
「旦那!万事屋の旦那!しっかりしてください!」
山崎も、新八、神楽と同じように焦っていた。
「新八・・・神楽・・・土方・・・沖田・・・山崎・・・ごめん・・・」
『銀さん/銀ちゃん/旦那/万事屋!!!』
新八たちは、銀時に呼びかけた。
だが銀時は、何にも反応しなかった。
腹からは、大量の血が出ていた。
全く止まる様子も見せなかった。
それを見た、土方は
「これはヤバイぞ・・・総悟!山崎!屯所に運ぶぞ!
眼鏡とチャイナも着いて来い!」
「はい!」
「分かってるアル!」
_____________________________
「近藤さん!近藤さん!」
銀時を担いだ土方は柄にも無く叫んでいた。
「何だ?トシ・・・今からお妙さんの警護に行くところだったんだが。」
「行かんでいいわ!」
新八は、近藤につっこんだ。
「近藤さん・・・旦那が・・・旦那がやばいでさぁ!」
いつものようなドS顔ではなく、泣き顔の沖田を見た近藤は少し驚き、
土方に担がれた、銀時を見て血相を変えた。
「山崎!救護班を呼べ!」
「はいぃ!」
銀時を担いだ土方と沖田はある部屋に入って行き、消えた。
その様子をもの悲しそうな顔で、神楽、新八は、見ていた