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魔法少女リリカルマギカ(第1話)魔法少女大決戦(改)

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『いっけーーー!!!!』

『これが!!!!!』

『わたし達の!!!!!』

『全・力・全・開だーーーーーーー!!!!!!!』

『うおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!』

少女たちの、パワーと想いの、込められた、
光り輝く魔法の矢は、ついに、
巨大融合魔獣の魔力ビームを、完全に、押し返し、
融合魔獣の体に直撃した。

着弾した魔法の矢は巨大な魔力爆発を引き起こし、
巨大融合魔獣を、こなごなに、ぶっ飛ばした。

さすがに、この技で終わりと思われたが、
しぶとい敵は融合を解いて数体が逃げだした。

『お?!』

『逃げた!!』

しかし、魔獣はもう残り少ないはずだ。

そこで、高町なのはは、8人を
接近戦チームと、射撃戦チームに分ける事にした。

『フェイトちゃんと、杏子さん、さやかさんは、
 逃げていくノーマルタイプを追撃して!

 残りのみんなは、私の砲撃タイミングに合わせて、
 あのリーダー格の魔獣を射撃魔法で狙い撃って!』

『追撃は、まかせて、なのは!』

『わかったぜ!』

『さやかに、おまかせだよ!』

『分かりました!』

全員の無事を祈りながら、なのはは、
みんなに声をかける。

『うん、それじゃ、みんなで、
 この戦いに決着をつけよう!!』

『『『了解!!!!!!』』』

接近戦の担当3人がいきおい良く、
飛び出していった。

フェイトは逃げた魔獣の一体を追う。

『バルディッシュ!』

〔ザンバー・フォーム!〕

長剣タイプに変形したバルディッシュに、
ビーム・ブレードのような金色の魔力刀が形成された。

フェイトは、ザンバー・フォームのバルディッシュを
両手で持ってかまえる。

すると、彼女の足元に、金色のミッド式魔法陣が出現した。

バルディッシュが3発の魔力カートリッジをロードするのを
確認したフェイトは、技のモーションに入る。

彼女は美しいフォームで横に1回転すると、
バルディッシュから、敵に向けて、捕縛魔法を
撃ちだした。

その捕縛魔法に包み込まれた魔獣は、
激しく、もがくが、まったく身動きが取れない。

フェイトは、バルディッシュを天にかかげ、
電撃をその刀身に付加する。

『 撃ち抜け!!
  雷神!!!!  』

〔ジェット・ザンバー!〕

斬(ざんっ)!!!!!!

フェイトは、『二人』の闘志が一本となった電刀を、
振り下ろし、魔獣を、真っ二つに両断した。

『んあー!
こ、こいつーー!!』

杏子も、残った魔獣の一体を追撃していたが、
この魔獣が例のホーミング魔力弾をやたらと
連射してくるので、なかなか距離をつめられないでいた。

魔獣も、生き残りたいという、本能のような物があるのか、
必死だったのだ。

『しかたねえ!
まだ、練習中の技だが、
 使ってみるか!!』

杏子が魔法少女として、本来持っていたチカラは、
実は、眩惑魔法や幻覚魔法のたぐいである。

だが、彼女は、過去のあるトラウマによって
そのチカラを無意識に封じ込めていた。

しかし、今の杏子には、
大切な友人がいる、
大事な仲間たちがいる。

もう何も、怖くなかった。

『いくぜっ!
眩惑魔法!
ファントム・ストリーム!!』

杏子の周りに、7つの宝石の様な形の、赤い魔力光が出現した。

そして、強烈な光とともに、7つの魔力光をコアにして、
7人の杏子の分身が現れる。

『どうだ!
7人の杏子だぜ!!』

7人の杏子が、魔獣に突進していく。

さらに、7人の杏子が、2重分身、3重分身!!

気がつけば、21人の杏子が魔獣を包囲していた。

『くらいな!!
赤い閃光!!!
レッド・バローン・スマッーーシュ!!!!』

21人の杏子が、その槍と一体化して、
巨大な赤い光弾となって魔獣を斬り刻んだ。

『くっ!
さすがに、魔力と体力を使い過ぎたか。』

歴戦の魔法少女である杏子も連戦で
魔力も体力も限界に来ていた。

『敵はまだ、数体いたはずだが、
 みんなは無事なのか?!

 む?
そ、そういえば、さやか!!
あいつ、どこ行ったんだ??!! 』

杏子は敵の追撃に、夢中になるあまり、
大切な人物を見失っていた事に気づいて、
あたりを見回した。

『さやか!!!!
どこだ?!  さやか!!!!
いたら、返事しろ!!!!! 』

『そんな、大声出さなくても、
 聞こえてるって。』

『さやか?!』

見れば、さやかは結界のほぼ中央で仁王立ちしている。

その、さやかを目指して、一体の魔獣が、
まるでやけをおこしたような勢いで、
猛突進してくるではないか。

思わず、杏子は、悲鳴に似た大声を出してしまう。

『あ、あぶねえ!!!!
さやか!!!
逃げろ!!!
さやか!!!

おい!!!!!!
聞こえねえのか??!!

さやか!!!!
さやか??!!』

『大丈夫だよ、杏子。
 こいつは、あたしが、かたづける。』

『さやか?!』

『ねえ、杏子。
 あたしね、全部覚えてるんだ、
 あんたが、あたしに、言ってくれた、
 大切な、大切な、あたたかい言葉を。』

『さやか.....』

『あたいが、いっしょにいてやるよ、って。
 せっかく友達になれたのに、って。』

『こ、このバカ...
へ、変な、事ばっかり、
 ちゃんと覚えてんじゃねえよ...』

杏子は、顔を少し赤くしているようだ。

『うん、あたしって、
 本当にバカだからさ、
 うまい言葉が見つからないんだけど...

ありがとう、杏子。』

『......っ!!』

『杏子はさ、こんな、あたしのために、
 傷だらけになっても、一生懸命で。
 命をかけて、あたしを助けようとしてくれた.....
 ..................
あたし、すごく、うれしかったんだ。』

『............』

『ね、杏子。
 今でもさ、
 友達だよね、あたし達?』

『たりめーだろ!!!』

『だったら、見てて。

 これが、あたしの、

 全力全開だあああああ!!!!!!!!』

さやかが2本の魔力剣に魔力を込めると、
その剣は青い光を放ちながら、長く伸びて
さらには巨大化していく。

それに、つれてさやかの、
背中の黒い翼がみるみる短くなっていった。

さやかは、それにとっくに気づいているが、
かまわず魔力剣に魔力を込め、
最終的には25メートルを超える
超巨大剣が出来上がっていた。

『さやか?!』

『でぇえええええええええええい!!!!!!!!!』

さやかは、2本の巨大魔力剣を、
超高速で振り回す。

そして、十文字斬りの時には、剣圧が、
斜めクロス斬りの時には、魔力弾が、
それぞれ、発射され、
魔獣の防御を削っていった。