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『とどめだ!!!
ツイン・ブレード・カイザーーー！！！！』

　さやかの剣圧と魔力弾の混合弾が、魔獣を直撃する。
同時にブルーの魔力光を放つ、巨大な実体剣の斬撃がクリーンヒットし、
それら全ての威力がひとつになって、魔獣の体をバラバラに切断した。

『あーー、もーだめ。
　つ、疲れたーー。』

　全てのチカラを使い果たしたのか、がっくりと膝をつく、さやか。

『あんだけ、でかい剣を、
　高速で、ぶん回せば、当然だな。
　でも、かっこよかったぜ、さやか。
　惚れ直した!!』

『な、ななな、何言ってんの、杏子。』

今度は、さやかが、赤くなる番だった。

『あー、そう言えば、あたいも、もうだめ。
　もう、体が動かんわ。』

二人は寄り添って、地面に座り込んだ。

『でも、大丈夫だよ、杏子。
　みんなにまかせとけば。』

『だな。
　みんな、頼んだぜ!』

後は、リーダー格の融合魔獣が残っているだけだった。

なのはは、融合魔獣の頭部に有る
サイコクリスタルに狙いをつけた。

会話もなしに、なのはの意思が分かるのか、
レイジング・ハートは、
マガジンから１発の魔力カートリッジをロードした。

『レイジング・ハート!
エクセリオン・モード・ドラーイブ!!』

〔イグニッション!〕

レイジング・ハートを、多数の環状魔法陣が取り巻き、
レイジング・ハートは、槍状の高速突撃形態
エクセリオン・モードへ変形する。

そして、なのはの足元に、桜色のミッド式魔法陣が展開された。

なのはは、レイジング・ハートを天にかかげる。

〔ロード・カートリッジ!〕

４発の魔力カートリッジがロードされた。

同時に、レイジング・ハートのヘッド部に、
反動吸収用のブレーキ・ウィングが形成される。

なのはは、最後の融合魔獣へ、
レイジング・ハートを向けた。

『エクセリオン・バスター!!』

〔バレル・ショット!〕

レイジング・ハートの先の空間が歪み、
はっきりとは目視出来ない衝撃波の様な魔力弾が
融合魔獣に命中する。

すると魔力弾が魔獣の体を空間に固定し、
魔獣は全く動けなくなった。

『ブレイク...』

なのはの、この声にあわせて、
まどか、ほむら、マミ、
そして、はやても、それぞれ
射撃魔法の照準をリーダー格の融合魔獣に
合わせた。

まどかと、ほむらは、
それぞれが桜色・紫色の魔法の弓矢、
マミはティロ・フィナーレ、
はやては、ラグナロクである。

なのはの、体の下に、ミッド式魔法陣、
レイジング・ハートのヘッドに、
環状魔法陣が形成される。

そして、一番先の環状魔法陣の内に
大型スフィア(魔力砲台)が出現して、
それがそのまま、４本の魔力流となって、
敵をさらに、拘束した。

なのは達と、まどか達、５人の声と意志が一つに重なり合う。

『　マギア・ファイナル・ブレイカーーーーー！！！！！！！！』

５人全員のフルパワーの射撃魔法は、
空中で１本の巨大な桜色の砲撃となって敵に直進する!!

ゴオオオオオオ！！！

『ヌオオオオオオーーーー！！！』

直撃をくらったリーダー格の融合魔獣は、
断末魔の叫びとともに、
チリも残さず消滅していった。

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