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魔法少女リリカルマギカ(第1話)魔法少女大決戦(改)

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なのはの、レイジング・ハートではなく、
彼女の『右の手のひら』から放射された
近距離魔力砲撃は数体の魔獣を瞬時に消滅させた。

『やった....』

だが....

『まずいっ!!!!』

空中で一瞬動きを止めた、なのはと、フェイトの死角をついて
背後から別の魔獣が接近してきたのだ。

『えっ!!!』

杏子の声に、振り向いた、ほむらと、マミが事態に気づくが、
時すでに遅し!!

二人の背後に迫る魔獣たちのクリスタルの前方空間に光の円盤が
形成されている。
それは、あのやばいレーザービーム発射体勢だった。

その時、特殊結界の上部に光の渦が出現し、
そこから、まどかとさやかが、まい降りる。

初代リインフォースから、
一時的に魔法少女として実体化するための魔力エネルギーをもらった、
そのあかしとして二人の背中からは初代リインフォースの黒い翼が出ている。

( この黒い翼は時間と共に消えて短くなっていき、
  完全に全部が消滅すると実体化も解けてしまいます。気をつけて。)

『分かってるよ、リインさん。』

まどかと、さやかは、初代リインフォースに言われた事を思い出しながら、
魔法攻撃の準備をすばやく行った。

二人の魔法戦闘用の装備は、初代リインフォースによって強化され
追加効果などが付与されていた。

まどかは、先端にピンクの花を付けた
木製にも見える魔法の杖を天にかかげた。

魔法の杖は、見る間に魔法の弓の形態に変化していく。

まどかは、その魔法の弓を引き絞り、弓に魔力を込める。

すると、弓の上部に桜色の炎が出現し、
まどかの足元にはピンク色のベルカ式魔法陣が形成される。

そして弓の上部の炎が大きく燃え上がると、
白銀の光の矢が現れ、矢の先端部には桜色の魔力球が形成されていく。

まどかが、矢を放つと、矢は空中で炸裂して、
桜色の無数のレーザー光線の様な光となって、
魔獣たちを貫き、彼らの体を消滅させた。

まどかは、さらに魔法の矢を高速で連射して、つぎつぎと魔獣を消しさっていく。

さやかは、魔獣たちに突進しながら、その両手に2本の魔力剣を実体化させた。

『いっくぞー!』

さやかが2本の魔力剣に魔力をこめると、その剣は青く輝き始め、
彼女の足元に、青いベルカ式魔法陣が出現する。

『ソニック・スラッシャーー!!!!』

さやかが2本の魔力剣を振り回すと、その剣から、
銀色の剣圧と、青い魔力弾の両方が、高速で連射され、
魔獣たちを切り刻んだ。

『うりゃりゃりゃりゃーーー!!!!!!』

さやかと、まどかの連続攻撃が、
融合魔獣たちの軍団を切り崩していく。

新たに現れた敵の猛攻に、リーダー格らしき融合魔獣が思わず、人の言葉で問いを発する。

『 ...ナ カ マ  カ ?..』

魔獣の問いかけに、返事を返す、まどかと、さやか。

『 ともだち だっ!!! 』

ほむらと杏子はほぼ同時に声をあげる。

『まどかァ!!』
『さやかァ!!』

パキィィン、と、記憶のカギが叩き壊されるような感覚の中でマミも
まどか、と言う名の魔法少女が誰だったのか思い出していた。

『私、どうして忘れていたのかしら。
 鹿目さんは、私にとっても大切な人だったはずなのに。』

杏子も、マミほどすぐにではなかったが、まどかの事を思い出したようだ。

『そうだな。なんでだろうな。
 大切な仲間、じゃねえ、大事な友達を忘れてたなんて。』

ほむら達は生き返ったように闘志を燃え上がらせ、
それにチカラを分けてもらったように、
なのは達も反撃を開始する。

融合魔獣達は、
まどかと、さやかの二人に反撃しようとしたところを、
反対方向から、ほむら達と、なのは達の攻撃をまともにくらったため、
またたく間に、その数を減らした。

そして最後まで残っていたリーダー格の融合魔獣と大型融合魔獣数体が、
あわてるように空間転移で逃げ去り、
周囲は、今までの激闘がうそのように静けさに包まれた。

『まどかァ!』

ほむらが、まどかに抱きついて泣きじゃくる。

『さやかァ!』

杏子が、さやかに抱きついて泣きじゃくる。

もう、ほむらも、杏子もその顔は、涙と鼻水でぐっちゃぐちゃである。

まどかと、さやかは、泣いているのと、
笑っているのが半々で良くわからない表情になっている。

そんな、少女達をなのは達は黙って見守っていた。

ふと、はやてとユニゾン(融合)中の2代目リインがはやてに話しかける。

『マイスターはやて、
 新しく加わったお二人のあの背中の翼、あれはもしかして。』

『ああ、リインも気づいたか、あれは初代リインの魔力がこもっとるな。
 二人に実体化する魔力を分け与えたんやね。』

『でも、どうして。
 どうやって魔力を蓄積したのかは、わからないですが、
 あれだけの魔力があれば自分が実体化して
 マイスターはやてに会いに来る事もできたんじゃ。』

『友達を助けに行きたかったあの二人をほっとけなかったんやね。
 あの子はやさしい子やから。』

そう答えるはやての横顔は、寂しそうでもあり、また、誇らしげでもある。