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綾沙かへる
綾沙かへる
novelistID. 27304
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ひとりじめ

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「…それじゃあ、ここから帰ってから、考えますよ。」
 昨日の約束も。
 その先の事も。
 僕があなたを護るから。
「…頼もしいこと言うねェ。」
 そう言って、カートリッジを交換しながら不意に苦笑した。
「…その前に、解除しとけ、それ。」
 使う気無いのかお前、と言って指摘されたそれは、安全装置。
「…使わないに越した事はないんですけど。」
 無理ですよね、と言いながらそれを解除する。
 モビルスーツよりも、直接他人を傷つけるもの。
 その重みに、手が震える。
「…大丈夫だろ。」
 相変わらず途切れることなく続く銃声に意識を集中させながら、そう言った。
「…あの野郎も、本気でやってるわけじゃ無いからな。」
 多分だけど、と続けてもの凄く嫌そうな顔をした。
「…なんか、あるんですか?あの人と。」
 それはごく自然に疑問に感じた事だったけれど。
 曖昧に笑って、そのうち話すさと言った。
「…そうですか。」
 それ訊くためにも、戻らないといけませんねと呟く。
「…妬くなよ、キラ。」
 至極嬉しそうに笑ってそう言うと、掠めるようなキスをする。
「…余裕、あるんじゃないですか…」
 それはそれで気が抜ける、と思った事は黙っておこうと決めた。

 自由も、正義も、永遠も。
 その人の心次第で変わるのだから。
 戻ったら最初にそう言うから。
 例え何が起こっても。

「あなたがいれば、幸せですよ。」

作品名:ひとりじめ 作家名:綾沙かへる