CHULIP
『キスって吸うってことなのかな?』
真朱はカップ麺を片手にふわふわと空を浮きながら、遠くで重なり合う公麿と三國を見つめながらつるつるとラーメンを啜り上げた。
『同じ吸うなら私はカップ麺のがいいけどな……』
つるりと美少女の喉を流れていく味に、幸せそうに目を細め頬を赤らめる少女を見つめながら、もう一組の少女達は手を繋ぎあっていた。
終始眠たげなQと手を繋ぎがら、オーロールは彼女に黒いミダスマネーを食べさせていた。はむはむと食すQはこう呟いた。
『口にするならお金の方がいいのです』
【終】