愛と友の修羅場 1
皆さんは運命って信じますか?
私は―――…
私は橋本コレット15歳
新しい高校生活を満喫しようかと思っています!☆
そのためにはやはり恋でしょぉ!!
そこで!!私は中学時代好きだったいや、今も好きな男性がいるんですよ!!
高校もまさに運命のように同じ!!
これは絶対100%運命のおかげだよね!!
今から好きな人を廊下で探しにいってきまーす!!
今はとてもテンションが高いコレットだったが、
廊下に出た瞬間一気にその高ぶった気持ちがさめた。
その理由は…
「男鹿、ちょっとまちなさいよ!!男鹿のお母さんが弁当忘れたって…」
そう…私の好きな人は男鹿辰巳のわけなんですが…
高校に入ってから男鹿の近くには邦枝葵という幼馴染がついているのだ。
しかも男鹿のひとつ年上…
「やってられるかぁぁぁあああ!!!」
コレットは男鹿の親友古市貴之と一緒に屋上にいる。
どうせ男鹿は邦枝とラブラブしてるんだろう!!
「まぁまぁ、何がなんだかわからないけど落ち着いて…」
古市はたらりと汗をたらしながらコレットの怒りを静めようとする。
コレットにはそんな古市の声も耳に入らずいた。
「落ち着いてられるかぁああああ!!古市も一回本気で恋してみろ!?
そしたらこのイライラがわかるから!!」
「…なんだ…ただの嫉妬か…」
ぼそっと古市がはくように言うと
「ただの嫉妬じゃなーーーい!!」
思いっきり古市を殴るコレット。
「痛っ!!ただの嫉妬じゃなかったら何なんだよ…」
呆れたようにさっき殴られたところを抑えながら古市は聞く。
「そ・れ・わ!!本気で恋したらわかるわよ!!」
やれやれと古市は両手を横にした。
「で…誰が好きなの?」
「な…ん…ぬぁ…」
コレットの顔は一瞬にして真っ赤に染まっていき、
恥ずかしさのあまり古市に背中をむけて両手で顔を隠す。
「おー照れてる照れてる~…で、このままいわないっていうのは無しね!」
「そ…それは…」
そのとき、タイミング悪く誰かが屋上に入ってきた。
「ん?古市と…コレットもいたのか。」
なんと…男鹿辰巳だ。
もちろん隣には邦枝がひょこっとちゃっかしいる。
真っ赤に染まっていたコレットの顔は邦枝を見た瞬間一気に静まる。
「あ、コレットちゃん!一緒にお弁当食べよ♪」
ノー天気な邦枝に対してコレットは真っ暗な曇り空だ。
「そ~う~ね~~~~葵ちゃん♥」
二人の間にヒビが入っているように見える。
男鹿はそれを見ていて
「古市…なんだあれは…」
「…知らん…が…恐ろしい…」
「よっし!みんなお弁当たべよう♪」
邦枝がコレットの視線を切り、男鹿と古市に笑顔を向ける。
「本当…幼馴染っていいな…」
ぼそっと男鹿の隣にいたコレットが言うと
「誰と誰が幼馴染なんだ?」
とぼけたようにコレットに聞く男鹿。
「え…葵ちゃんと男鹿だよ…」
「んー?でもどっちかというと俺と古市のほうが長いぜ?
邦枝とは幼馴染っていっちゃー幼馴染だけど…最近再会(?)した感じだし。」
「へ?」
意外な真実にコレットは裏返った声が出た。
目をぱちぱちさせる。
「最近再会??」
疑問点にコレットは男鹿に聞くと、
「中学三年生のときよ」
邦枝が男鹿とコレットの会話に入ってきて、そのまま話を続ける。
「小さいころ私が家の事情で別なところに引っ越したの。
でも、また中学三年でこっちに戻ってきたって事。
そしたら、色々男鹿のことで勘違いしちゃって…」
「「勘違い?」」
コレットと男鹿が二人声を合わせて邦枝に聞き返す。
「あ!!いやっ!なんでもないのよ!!」
顔を赤くして両手を振る邦枝。
(ほほー…そうだったのか…葵ちゃんがいつも男鹿に引っ付いていたわけじゃ
なかったのか………で・も!!!幼馴染には違いない!!
私知ってるのよ!!少女マンガで見たもの!!幼馴染って必ずくっつくの!!
ムキーーーーーーー!!勝ち目はないってこと!?)
コレットは自分の頭を掻きながら一人でぶつぶついっている。
「…コレット…大丈夫…?」
古市がコレットの顔を覗き込みながら心配そうに訊く。
ハっ、と気を取り戻すコレット。
急いで男鹿のほうを向くと邦枝と仲良く話していた。
「がびょおおおおおおん!!!!!やっぱり私は…」
そうコレットが落ち込むと
「何がなんだかわからないが、悩みがあんなら俺たちに相談しろよ?」
さっきまで邦枝と仲良く話していたはずの男鹿がコレットの横にいる。
それに驚きあわてて目をこするコレット。
幻覚ではない。
「う…うん!!」
(やっぱり男鹿は優しいな…だから甘えたくなっちゃうんだよね…)
ピンクく頬を染めているコレットをじっと見つめている古市。
(コレットも女の子らしいとこあんだな)
思わず微笑む古市。自分には決して見せないコレットの表情はとても可愛らしかった。
コレットが古市とであったのは男鹿と会う前だ。
中学一年生のときたまたま席が隣だった古市がコレットに遊び半分でへらへら話しかけてきた。それがきっかけだ。古市はキレイな女子、かわいい女子、とにかく女子が好きだ。
なので新学期早々隣の席のコレットに話しかけてみたところ、コレットは小学校のころの
仲良かった友達が別な中学行ってしまい、一人だったから古市たちのところに入ったのだ。
その中には男鹿ともう一人男子がいた。そこで時を刻んでいくごとに男鹿への気持ちが、友情から愛情に変わっていったということだ。
「るーるる~るる~♪」
コレットは自分の部屋のベッドの上で足をパタパタさせながら携帯をいじっていた。
「あ~あ…明日は学校休みか~…授業がないのとあの女(邦枝)と会わないのは
うれしいけど…男鹿に会えないのがちょっぴりさびしいかな~…」
独り言をぶつぶつ上を見ながら言う。
そのうち独り言を言っている間に妄想になってきた。
―――「コレット…起きろよ。」「お…男鹿?」状態は男鹿がコレットを押しかけていて
ベッドに倒れている。「なんだよ、いまさら男鹿だなんて。“辰巳”だろ?」
「え?な…お…が…」「辰巳っていってるだろ?いけない口だな。そういうやつには…」
男鹿がそっとコレットにかぶさってきて…二人の唇は…―――
「ハ!?………夢か…なんていい夢なんだあああ!!これは正夢か!?
正夢なのか!?ぎゃあああああああああああ!!どうしましょう!」
ドダドダドダドダ
そのとき廊下をダッシュで走ってくる音が聞こえた。
どんどんコレットの部屋に近づいてくる。
そして…
バンっ!!!
「ちょっと!!今何時だと思ってるの!?」
姉のコアだ。
は、としてコレットは時計を見てみると朝の3時だ。
「えっと…夢で…」
「変な夢見てうなされてるんじゃないわよ!!」
バンっ!!
勢いよくドアを閉めるコア。
「…せっかくいい夢見ていい気分で一日が過ごせると思ったのに…
お姉ちゃんのせいで台無しだよ…」
はぁっと大きくため息をつくコレット。
しょうがないから二度寝をすることにした。
ぴるる~ぴるるるるる~…
何かがなっている。その音がコレットの耳に入った瞬間、
コレットは飛び上がって携帯に飛びついた。
(この着メロは…男鹿からだ!!!!)
どきどきして電話に出ると…
「あぁ、もしもしー」
私は―――…
私は橋本コレット15歳
新しい高校生活を満喫しようかと思っています!☆
そのためにはやはり恋でしょぉ!!
そこで!!私は中学時代好きだったいや、今も好きな男性がいるんですよ!!
高校もまさに運命のように同じ!!
これは絶対100%運命のおかげだよね!!
今から好きな人を廊下で探しにいってきまーす!!
今はとてもテンションが高いコレットだったが、
廊下に出た瞬間一気にその高ぶった気持ちがさめた。
その理由は…
「男鹿、ちょっとまちなさいよ!!男鹿のお母さんが弁当忘れたって…」
そう…私の好きな人は男鹿辰巳のわけなんですが…
高校に入ってから男鹿の近くには邦枝葵という幼馴染がついているのだ。
しかも男鹿のひとつ年上…
「やってられるかぁぁぁあああ!!!」
コレットは男鹿の親友古市貴之と一緒に屋上にいる。
どうせ男鹿は邦枝とラブラブしてるんだろう!!
「まぁまぁ、何がなんだかわからないけど落ち着いて…」
古市はたらりと汗をたらしながらコレットの怒りを静めようとする。
コレットにはそんな古市の声も耳に入らずいた。
「落ち着いてられるかぁああああ!!古市も一回本気で恋してみろ!?
そしたらこのイライラがわかるから!!」
「…なんだ…ただの嫉妬か…」
ぼそっと古市がはくように言うと
「ただの嫉妬じゃなーーーい!!」
思いっきり古市を殴るコレット。
「痛っ!!ただの嫉妬じゃなかったら何なんだよ…」
呆れたようにさっき殴られたところを抑えながら古市は聞く。
「そ・れ・わ!!本気で恋したらわかるわよ!!」
やれやれと古市は両手を横にした。
「で…誰が好きなの?」
「な…ん…ぬぁ…」
コレットの顔は一瞬にして真っ赤に染まっていき、
恥ずかしさのあまり古市に背中をむけて両手で顔を隠す。
「おー照れてる照れてる~…で、このままいわないっていうのは無しね!」
「そ…それは…」
そのとき、タイミング悪く誰かが屋上に入ってきた。
「ん?古市と…コレットもいたのか。」
なんと…男鹿辰巳だ。
もちろん隣には邦枝がひょこっとちゃっかしいる。
真っ赤に染まっていたコレットの顔は邦枝を見た瞬間一気に静まる。
「あ、コレットちゃん!一緒にお弁当食べよ♪」
ノー天気な邦枝に対してコレットは真っ暗な曇り空だ。
「そ~う~ね~~~~葵ちゃん♥」
二人の間にヒビが入っているように見える。
男鹿はそれを見ていて
「古市…なんだあれは…」
「…知らん…が…恐ろしい…」
「よっし!みんなお弁当たべよう♪」
邦枝がコレットの視線を切り、男鹿と古市に笑顔を向ける。
「本当…幼馴染っていいな…」
ぼそっと男鹿の隣にいたコレットが言うと
「誰と誰が幼馴染なんだ?」
とぼけたようにコレットに聞く男鹿。
「え…葵ちゃんと男鹿だよ…」
「んー?でもどっちかというと俺と古市のほうが長いぜ?
邦枝とは幼馴染っていっちゃー幼馴染だけど…最近再会(?)した感じだし。」
「へ?」
意外な真実にコレットは裏返った声が出た。
目をぱちぱちさせる。
「最近再会??」
疑問点にコレットは男鹿に聞くと、
「中学三年生のときよ」
邦枝が男鹿とコレットの会話に入ってきて、そのまま話を続ける。
「小さいころ私が家の事情で別なところに引っ越したの。
でも、また中学三年でこっちに戻ってきたって事。
そしたら、色々男鹿のことで勘違いしちゃって…」
「「勘違い?」」
コレットと男鹿が二人声を合わせて邦枝に聞き返す。
「あ!!いやっ!なんでもないのよ!!」
顔を赤くして両手を振る邦枝。
(ほほー…そうだったのか…葵ちゃんがいつも男鹿に引っ付いていたわけじゃ
なかったのか………で・も!!!幼馴染には違いない!!
私知ってるのよ!!少女マンガで見たもの!!幼馴染って必ずくっつくの!!
ムキーーーーーーー!!勝ち目はないってこと!?)
コレットは自分の頭を掻きながら一人でぶつぶついっている。
「…コレット…大丈夫…?」
古市がコレットの顔を覗き込みながら心配そうに訊く。
ハっ、と気を取り戻すコレット。
急いで男鹿のほうを向くと邦枝と仲良く話していた。
「がびょおおおおおおん!!!!!やっぱり私は…」
そうコレットが落ち込むと
「何がなんだかわからないが、悩みがあんなら俺たちに相談しろよ?」
さっきまで邦枝と仲良く話していたはずの男鹿がコレットの横にいる。
それに驚きあわてて目をこするコレット。
幻覚ではない。
「う…うん!!」
(やっぱり男鹿は優しいな…だから甘えたくなっちゃうんだよね…)
ピンクく頬を染めているコレットをじっと見つめている古市。
(コレットも女の子らしいとこあんだな)
思わず微笑む古市。自分には決して見せないコレットの表情はとても可愛らしかった。
コレットが古市とであったのは男鹿と会う前だ。
中学一年生のときたまたま席が隣だった古市がコレットに遊び半分でへらへら話しかけてきた。それがきっかけだ。古市はキレイな女子、かわいい女子、とにかく女子が好きだ。
なので新学期早々隣の席のコレットに話しかけてみたところ、コレットは小学校のころの
仲良かった友達が別な中学行ってしまい、一人だったから古市たちのところに入ったのだ。
その中には男鹿ともう一人男子がいた。そこで時を刻んでいくごとに男鹿への気持ちが、友情から愛情に変わっていったということだ。
「るーるる~るる~♪」
コレットは自分の部屋のベッドの上で足をパタパタさせながら携帯をいじっていた。
「あ~あ…明日は学校休みか~…授業がないのとあの女(邦枝)と会わないのは
うれしいけど…男鹿に会えないのがちょっぴりさびしいかな~…」
独り言をぶつぶつ上を見ながら言う。
そのうち独り言を言っている間に妄想になってきた。
―――「コレット…起きろよ。」「お…男鹿?」状態は男鹿がコレットを押しかけていて
ベッドに倒れている。「なんだよ、いまさら男鹿だなんて。“辰巳”だろ?」
「え?な…お…が…」「辰巳っていってるだろ?いけない口だな。そういうやつには…」
男鹿がそっとコレットにかぶさってきて…二人の唇は…―――
「ハ!?………夢か…なんていい夢なんだあああ!!これは正夢か!?
正夢なのか!?ぎゃあああああああああああ!!どうしましょう!」
ドダドダドダドダ
そのとき廊下をダッシュで走ってくる音が聞こえた。
どんどんコレットの部屋に近づいてくる。
そして…
バンっ!!!
「ちょっと!!今何時だと思ってるの!?」
姉のコアだ。
は、としてコレットは時計を見てみると朝の3時だ。
「えっと…夢で…」
「変な夢見てうなされてるんじゃないわよ!!」
バンっ!!
勢いよくドアを閉めるコア。
「…せっかくいい夢見ていい気分で一日が過ごせると思ったのに…
お姉ちゃんのせいで台無しだよ…」
はぁっと大きくため息をつくコレット。
しょうがないから二度寝をすることにした。
ぴるる~ぴるるるるる~…
何かがなっている。その音がコレットの耳に入った瞬間、
コレットは飛び上がって携帯に飛びついた。
(この着メロは…男鹿からだ!!!!)
どきどきして電話に出ると…
「あぁ、もしもしー」