愛と友の修羅場 1
「ん…あれ?この声は…男鹿じゃない!?」
なんと朝から聞きたくない古市の声が聞こえてくる。
「え?何で?どうして?ええ!?」
あわてるコレットに古市が
「いや~…俺が何回電話しても出ないしメールしても返事こないし…
もしかしたら男鹿のだったら出るかと思ってさ!」
古市の声がうきうきるんるんしていた。
「で…何」
今までの気持ちがさめたような冷たい言葉で古市に訊く。
「今俺と男鹿でいんだけどさぁ…今すぐ街の噴水にこれる?」
「は!?今何時だと思ってるの!?」
コレットの頭の中ではいま朝7時だ。
「えっと…今11時…」
「嘘をおつき!!!ほらだって私の家の時計は…」
自分の部屋の時計を見るとなんともう11時だった。
コレットはそれに驚き
「あ・・・あれ~…もう11時だ…あはははは…」
頭を掻きながらコレットは恥ずかしいような声で言うと、
「うん、だから今すぐ着てね、じゃ、」
「ああああああ!!ちょ…」
すでに古市に電話を切られたコレット。
コレットは腹に立ち着替えて朝ごはんも食べずに家を飛び出した。
そのまま走り続けて3分で噴水前にたどり着くコレット。
「おー本当にすぐに来た。電話したの邦枝先輩のほうが先だったのに。」
古市が邦枝の名前を口に出した瞬間、
いままで息を切らしていたコレットが
「え!?葵ちゃんもいんの!?」
思わず顔を上げて驚いてしまった。
「いやだったのか?」
男鹿が困った顔を見たコレットは思ってもいないことを…
「ん・・・うんん!全っ然!!むしろちょー嬉しい!!ほら、大勢のほうが楽しいでしょー?」
言ってしまった…
「お、そうか!!よかった!」
ニカっと笑う男鹿。
男鹿にそんな顔されたら…嘘だって言えないよ…
つづく