愛と友の修羅場 4
「大丈夫。私も片想いだから。小学生のころからずっとずっと…
私の好きな人は、べつな女の人しかずっとみてないの。
だけど、あきらめないよ。あきらめたらそこでおしまいだよ。
だから、あんたたちも1回振られただけであきらめないでよね。」
長々とマルタが語った。
「俺、一回も振られてもねぇし、告白すらしてねぇよ…」
男鹿がぼそっとあきれて言うと、
「そうだね、俺、一回観覧車の中で振られちゃったけど…あきらめないよ☆」
古市が笑顔で言うと、男鹿が
「おい、まて、ゴラァ!!お前は重いんだよ!!一回振られたらあきらめろ!!」
男鹿が顔をしかめる。
「いやだねー!!告白するぐらいの勇気がないお前になにがわかるー!!」
古市が嫌がらせのように言うと、男鹿はむかついて古市をつかもうとするが、
すばやく走って逃げる。
「おい、まて!!」
「うるせー!!ハハハハハ!!」
古市は走っていくが、男鹿より走る早さも体力もまったく違う。
すぐにつかまってしまった。
「なんだよ!きもちわりぃーな!!」
「うっせ!!!俺はなお前と違ってじっくり実を作ってから告白すんだよぼげぇ!!」
「じゃぁ、実る前に告白して振られちまえ!!」
「んだとぉ!!!!!」
コレットと邦枝は二人をみてニコニコ笑っていた。
仲良しが一番!と…
つづく