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THW小説7.5  番外編 ~ハryベーコンと私と僕~

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〜ハryベーコンと私と僕〜



「まったくもう!!なんなのアイツ〜〜〜!!!」
部屋の扉がバーン!と開けられる。
そこには,プリプリ怒って,ちょっとボロボロになった亜雁ちゃんがいた。
「ちょ・・・w亜雁ちゃん,どうしたの?」
俺はドカッと椅子に腰かけた亜雁ちゃんに,コーヒーをそっと差し出す。
「碧風たん!聞いてよー!もうね,きっちり5時間おきに来るの!」
「・・・何が?」
「ハ・・ゲフンゲフン 神奈川のベーコン!あいつマジうざい!!」
「ハ・・ゲフンゲフン ベーコンて,指名手配者になってる,あいつ?」
「そうそう!もうねぇ,私んとこにきっちり来るわけよ!!」
バシィン!と,指名手配の写真を叩きつける亜雁ちゃん。
「・・・だから,ね?」
ニヤン,とこちらがゾッとするような笑みを浮かべる。
「うふ・・・うふふふふ・・私,決めたの。」
「な・・・何が?」
ここで,何が?と聞かなければ,何故か身の危険があるような気がして,聞いてしまった。
「・・私もね,きっちり5時間ごとにベーコンのとこにいくことにしたの♪」
「・・・そうですか・・・」
「だってほら,相手は指名手配者じゃない?90ブラッドもおいしいわ〜♪おいしくベーコンをいただきましょう作戦!!いいと思わない??」
ニッコリ,俺を見る亜雁ちゃん。
・・・相思相愛ですね,とは,口が裂けても言えなかった・・・

かくして,ベーコンと亜雁ちゃんの相思相愛ゲフンゲフンタイマン勝負は幕を開けたのだった。

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むくっ

睡眠中でもきっちり5時間経つと,ベーコン襲撃に向かう亜雁ちゃん。
そして,貫通して90ブラッドをニヤンニヤン持ち帰る。

かと思えば,
バターン!!
「たのもおおおおおおおお!!!!」
5時間ごとに,丁寧にベーコンの声が,本部に響き渡る。
そして,ボロボロにされてしまう亜雁ちゃん・・・・

そんな戦いを側から見守っている俺達。
「タイマン勝負だもんなぁ,手がだせないよなぁ」
俺がこそっと隣の蒼矢にささやきかける。
「そう?別に手も腰もだしていいんじゃない?」
「・・・腰www」
「兄貴,ああいうの好みじゃない?」
「うーん,ベーコン?」
「そそ」
「・・・確かになぁ,ああいうの可愛いけどなぁ・・・」
蒼矢は,俺の事をだれかれ構わずと思っているのではないだろうか。
別にいいけど。
確かに,ベーコンみたいなのは可愛いと思う。
アフォだなぁと思う,可愛さで。
だからって,そういう対象ではない。
「・・・次,チーム,発動させる?」
蒼矢がコソっと囁く。
「亜雁ちゃん怒らないかな?」
「大丈夫でそ。俺もそろそろベーコンいたぶりたくなってきた・・・うひひひひひひ・・・」
このどSが。
とは,口が裂けても言えなかった。

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それからきっちり5時間後。
「たのもおおおおおおおおおおおお!!!」
またアフォ可愛いベーコンの声が響き渡る。
「・・・きたなっ!!」
亜雁ちゃんが,すかさず臨戦態勢に入る。

「よし,兄貴。ヤるぞ!」
「・・・ヤらないけどやる。」
俺らは,また本部の外に出て,亜雁ちゃんとベーコンの闘いを見守る。
ビュッと風を起こして,目くらましをする亜雁ちゃん。
それを刻の能力でピタッと止めるベーコン。
すかさず,亜雁ちゃんへの間合いを詰める。
「しまっ・・・!!」
亜雁ちゃんが,腕で顔をかばった,その瞬間。

カキィン!!
とどめを刺そうと振り上げた,ベーコンの腕が凍る。
「なにっ!?」
「ふっふっふ,ベーコン君。少々やりすぎのようだね?」
そこには,能力を発動させた蒼矢がいた。
「ひ・・・卑怯だぞ,お前ら!」
俺まだ何もしてないんだけど。
と思いながら,亜雁ちゃんを抱き起す。
「おイタが過ぎる子は,ちょっと反省してもらわないといけない・・・よね?」
キュピーンと目を光らせながら,蒼矢がベーコンに近づいていく。
「さぁ・・・どうやって料理しようかな・・・ぐふふふふふふ」
「あ・・・ちょ・・やめ・・ぎゃあああああああ!!!!!」
・・・俺は,亜雁ちゃんの眼をそっと隠した・・・・


「お・・・お前ら・・・・!覚えとけよ・・・・!!絶対また来るからな!!ちくしょーーー!!!」
蒼矢によって身も心もボロボロにされたベーコンは,そう捨てセリフを残して,神奈川へ帰って行った・・・。

「蒼矢たん,何したのw」
俺がずっと目隠しをしていたため,何も見ていなかった亜雁ちゃんが,蒼矢に聞く。
「ひ・み・つ♪」
ちらっと俺を見上げる亜雁ちゃん。
俺はフイッと明後日の方向を見る。
・・・とてもじゃないが,口に出せたもんじゃない。

「でも,良かったんか?亜雁ちゃん。俺らが手出しして。」
明後日の方向を見ながら,俺が聞く。
「うんうん!もう私もいい加減うんざりだったから,助かったよー♪」
「ならよかったけどw」
「まーでも,これで,ベーコンも俺らんとこに来るだろうなw」
蒼矢がそんな物騒なことを口に出す。
「えwwそうかなww」
あれだけのことをされて,まだ来るだろうか。
・・・来るか。アフォ可愛いから。
「ま,俺は楽しみだけどね・・・ぐふふふふふふ」
蒼矢は嫌な笑いをしながら,手をヒラヒラさせて,本部へと戻っていく。
「・・・うん,まぁ・・・あいつはあれでいいけど・・・これ,ザビに報告すべき?」
亜雁ちゃんに聞いてみる。
「一応,話しにいきましょうかw」

そんなわけで,俺達はザビの部屋へと向かった・・・。


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