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愛と友の修羅場 5

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「コレット、告白されるならどんな状況がいい?」
「え…」
そう…あの班決めの日からマルタに毎日変な質問ばっかりされる。
マルタが質問してくるのは条件がある。
古市と男鹿がいるときだ。
なぜかわからないがわざとに二人の耳にはいる場所で質問してくるのだ。
正直、迷惑している。
「え…っと、それ、答えなきゃダメ?」
「ダメ」
しかも、全部必ず答えなければいけない。
隣の席には男鹿と古市がもちろん座っている。
「はぁ…状況ね………あ!!そうそう、アルタミラの大橋がいいかな♪」
「理想高っ」
マルタがちょいとドン引きすると、コレットはムスとして、
マルタはどうなの、と聞き返す。
「私は場所はどうでもいい。でも夜がいいな、もちろん直接で。」
「ほ~…夜か~ロマンチィック?」
コレットがぽわぽわと甘い声で妄想スイッチがONになりかけたとき、
「じゃあ、次の質問ね。」
と、マルタに切られた。
「肉食系男子と草食系男子どっちがいい?」
この質問に一番びくっときたのはコレットの斜め前の席に座っている古市だ。
古市はどっちかというと、いや誰がどうみても肉食だ。
「ん…草食系男子はいまどきモテルっていうけど…正直暇になるよね。」
コレットのその一言に古市がガッツポーズをとる。
それを見ていた男鹿が
「どうした…」
とあきれたかんじで聞いてみる。
いいから、と古市に笑顔で言われて流される男鹿。
「で、結論肉食系?」
「そうなるね。」
古市がかなり舞い上がっている俺にもチャンスがある!!という希望が見えたからだ。
「あ、でも肉食系でもいろんな女の人に話しかける女たらしは無理。」
その言葉で古市のテンションがいっきにさがっていき、へとへとになった。
男鹿はそれを見て
「プププ…残念」
と、めっちゃいやな顔をして古市を見下ろした。
「くそー…何なんだよ…期待させやがって…」
ボソッと古市が地面に向かって泣き叫んだ。
「で、マルタなんでそんなに私に質問してくるの?」
「…興味があるから」
無愛想なマルタの表情。ちょっといらっとくるコレット。
「あ~れ~れ~…マルタは男が好きなんじゃないのーーー?」
「うん。でも私の好きな人……なんでもない」
そういってそのままマルタはひょこっとどっかいってしまった。
コレットはなんなんだろうと思いながら首をかしげる。
「コレットが肉食系男子好きだったとは意外だな。」
男鹿がいすに寄りかかりながら上をむいていう。
「えぇ!?そ、そうかな?だって、草食系だとなんか暇でしょ?つまらないっていうか、
 どきどきしないっていうか…なんつぅーか…」
コレットが少し頬を染めながらそわそわして言う。
そのとき男鹿がゴクリとつばを?んで
「俺は、どっちなんだ?」
目を合わせずそのままずっと天井をみながら男鹿は言った。
「ど、どっちって…」
「草食だろ!論外だ!!!論外!!!!」
さっきまで地面に引っ付いていた古市が起き上がってきた。
まるでさっき男鹿に笑われたお返しのように。
「え、いや、男鹿は…意外と…肉食かも。」
少し小さな声で言うコレット。
「どこがだ?」
古市がコレットをにらみながら聞くと、
「だって、前私のこと…な、なんでもないよ!なわけないよね!私ばかだぁ~もぉ!!」
なんだかんだでかってにコレットが話を進めて終わらせてしまった。
コレットは何を言いたかったのだろう、二人はずっと思う。
突然前、班決めのときにきた男がやってきた。
「あ…」
そういえば名前を聞いていないことをコレットは気がつく。
「な、名前なんていうの?」
「あぁ、俺?流星だよコレットちゃん」
さりげなく流星はコレットの名前を呼ぶ。
「班に入れてくれて本当にありがとうね!」
とても笑顔の流星。
でも、ひとつコレットは疑問に思った。
「でも、流星君…」
「あ、流星でいいよ。」
コレットが話そうとしたら流星が自分の名前を訂正した。
「え、じゃあ、流星…どうして私たちの班にはいったの?ほかにも誘われていたでしょ?」
そうコレットが一番の疑問点を質問してみると、
「もぉ、コレットちゃんはかわいいな~!…だから班に入ったんだよ!
 これから、修学旅行までの間覚悟しててねコレットちゃん?」
そういって流星は去っていった。
「なんだよ、あいつ…コレットがあんなやつに興味あるわけねぇだろー」
古市が流星を目で見送り、いなくなったことを確認してから
コレットに聞かせるように言った。
「…あれだぁぁあああ!!!」
コレットは何かにひらめいた。
突然騒いだコレットに男鹿はびくっとする。
「ど、どうした?」
男鹿がコレットの顔を覗き込んで聞いてみると
「あれが噂の告り逃げというものか~…」
あごに手をつけてコレットは納得する。
「…告り逃げって…しかも噂のってなんだよっ」
古市がコレットに突っ込み聞く。
コレットは記憶を整理して答えた。
「葵ちゃんが前言ってた。告り逃げされてどうとかこうとか。」
「ほぉ~!邦枝先輩が告白されたのか~!!」
「あいつがか…」
男鹿と古市が意外そうな顔をしていた。
「え?聞いてなかったの?」
意外な真実にコレットはかなり驚く。
そのあとコレットはハ!と思い、いっちゃやばかったのではないかと思う。
「えっと…葵ちゃんにいったこといわないでね…言っちゃダメだったかもしれない。」
コレットが悲しい顔で言うと、
「え~じゃあ、今度二人だけで街行ってくれたらいいよ!
 もちろんどっちかの家でもいいよ♪」
古市がコレットにニコっとしていうと、
「古市君~調子にのるのはよくないよ~~~~~~」
笑顔で男鹿がいうが、その笑顔は笑顔といえないほど恐ろしかった。
「じょ、冗談だよ!コレットも本気にすんなよなぁ!」
古市がコレットのほうを見て言う。
「べつに本気にしてないし…」
コレットがあきれたかんじで言う。
「じゃぁ、みんなでコレットの家に遊び行くのはいいかな?」
古市が最後の手段をつかってコレットの家に行こうとしていた。
「え…ちょっとまって、何で私の家!?」
「そういえば…少し気になるな…」
男鹿もぼそっとコレットの家に行きたそうに言う。
「行きたい…」
さっきまで別の場所に行っていたはずのマルタがひょこっと出てきた。
「なぬ!?なぜマルタが!!」
「いいだろー!!何かダメな理由でもあるのかー!?」
古市がちょっと強く言う。
「あ、いや…ないんだけど~…私の家って色々あって…」
コレットが両手を胸らへんまで持ってきて振る。
かなり焦っているようだ。
「色々ってなんだ?」
男鹿がコレットに聞く。
「えっと…私には……………あぁああ!!!しょうがない!いいわよ、
 男鹿と古市とマルタね!!わかった、じゃあ今日きなさいよ!!
 どうなっても知らないからね!!文句言わないでよ!!」
コレットが馬鹿でかい声で机をばんっとたたいて言った。
その瞬間古市が飛び上がった。
「しゃぁあああ!!!!じゃあ、行っちゃっていいんだね!!制服のままいくよ!!
 あ~…放課後が楽しみだなぁ…」
古市が席について両手を頬につけて夢を見ている感じだ。
マルタもひょこっと席に戻る。
そこで隣の席の男鹿が、
「家になんかあんのか?」
作品名:愛と友の修羅場 5 作家名:河童巻き