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娘娘カーニバル 第2章(2)

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それを見かねた海が桃花を横抱きに抱えた。
「えぇ、海君?」
「まったく、桃花は危なっかしいな。しっかり掴まってろよ」
柔らかい感触と甘い匂いを堪能しながらも、海は軽々と窓を飛び越えていく。
「鈴鈴も行くのだ!」
「これ、鈴鈴!それに海と姉上、扉から出ていけ!」
「愛紗さん、もう行ってしまわれたのですから急いで追いかけましょう。璃々はマネしちゃだめよ」
「はーい。お母さん、いってらっしゃい」
「いってきます。いい子でお留守番しててね」
愛紗と黄忠は駆け足で部屋から出ていく。そのあとに続こうとした孔明が村人へと振り返った。
「村の人たちには森に近づかずに家の中にいるように伝えてください」
「お、おう」
「では、お願いします」
孔明も一礼して部屋を出る。
義勇軍の一同を見送った男たちはもぬけの殻となった部屋を眺めた。
「おい、見たか」
「見たぜ、ばっちりと」
「銀髪の子は水色のフリルつきのだったな」
「劉備さんは薄いピンクだったぞ、リボンのついた」
「関羽さんは意外に可愛い水玉模様だった」
「黄忠さん、未亡人なのに色っぽかったぜ。藤紫のレース」
「…海さんはスパッツだからな。あと張飛さんも」
「…お前幼女趣味か」
「…いや違う、どっちかというと大人しい感じの子が好きだ。それよりも孔明さんの言うとおり、村に伝えて回るか」
「そうだな、ちなみに俺は色っぽい方が好きだぜ」
「…」
沈黙のあと、二人の男は村へと走り出した。鼻から赤い液体をこぼしながら。