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愛と友の修羅場 8

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「ん…ん……」
目が覚める男鹿。
いつもと見慣れない風景…
(あ…そうか泊まってたんだ…)
隣を見るとコレットはいない。ほかの人は寝ている。
コレットは先に起きているみたいだ。
そこで、時計を見ると
「6時…」
すごく早いと思った男鹿。いつもは7時に起きているからだ。
でも、今日は目が覚めてしまったからしかも人の家だし、しょうがなく二度寝をせず
下のリビングに行くことにした。
階段を降りるにつれて、美味しそうなにおいがしてきた。
もちろん、そのにおいの原因は…リビングからだ。
男鹿は勢いよくリビングのドアをあけると…
「ひゃぁっ!!」
コレットの驚く声が聞こえた。
「び…びっくりしたぁ…」
コレットがキッチンで弁当をつくっていたようだ。
「おはよう、男鹿!」
笑顔で挨拶してくるコレット。
「おう」
男鹿も男らしく返事をする。
「えっと、今弁当作ってるんだけど…男鹿のもつくる?」
コレットが頬を赤らめてむずむずしながら聞く。
「他のやつには?」
「いや、男鹿が一番乗りだから男鹿だけに作ってあげる!」
御玉をコレットがもって笑顔で言う。
「じゃあ、たのもうかな。」
男鹿がボソっとそっぽ向いて言う。
なんだかんだで少してれているようだ。
そんな男鹿をコレットがみて、にっこり笑う。
コレットは男鹿と会ってからずっと思っていた、男鹿が彼氏だったらな~と。
昨日、今日で少し距離が縮まったきがするコレット。
それが嬉しかったのだろう。
「男鹿、味見として卵焼き食べて!」
コレットが男鹿のところまで箸で卵焼きを持ってきた。
「ん、あぁ」
男鹿は思った、コレットが箸持ってるのにどうやって食べるのだと。
「あ、うん!じゃあ、あぁ~ん♥」
コレットは男鹿と二人っきりでしかも自分の家とう状況で
かなりうかれていた。
でも、男鹿はそれに動じることなく普通にパクリと食べる。
「どう?おいし?」
コクンとうなずく男鹿。なんだかとてもかわいらしい。
「男鹿は好きな食べ物とかある?」
「コロッケ」
いくらなんでもコロッケは今から作るのは難しい。
なので、コレットはいいことを考えた。
「じゃあ、今度コロッケ入り弁当作ってあげるよ!そのときはまた、
私の弁当食べてくれる?」
わざとに質問系できくコレット。
「あぁ、食うぜ。」
「ほ、本当!!ありがとう!!」
コレットが両手をパンっとたたいて喜んでいた。
正直男鹿は自分がお礼を言うほうじゃないかと思っていたが、
まぁいいやと頭の中で流していた。
そこで、誰かが階段を降りる音が聞こえた。
リビングに来るかと思ったら、そのままトイレのほうに足音がきえていった。
「よぉし!男鹿、できたよぉ!!」
コレットが袋にいれた手作り弁当を持って男鹿がのほうにあるっていく。
男鹿も座ってばかりいてはいけないと思い、椅子から立ち上がり受け取ろう
としたとき!!
「きゃぁ!!」
コレットがスリッパにつまづいた。
「おっと…。」
男鹿がコレットをそのまま抑えようとしたが、それができなく
抱きしめた。
「お、男鹿…」
コレットは男鹿の胸の中で顔が真っ赤になっていた。
そのとき!!
「ふぁ~…おはよう」
コレットの姉のコアが目をこすっておきてきた。
が、すぐにコレットと男鹿の状況に気がつく。
「ななな!朝からこんなことしてたなんて!!ご、ごめんなさいねっ!
 も・・・もっとぐっすりねてればよかった!本当邪魔してごめんなさい!!
 おほほほほほ!!」
「ちょ、お姉ちゃん!!」
コアが戻ろうとリビングのドアを開けたが、自分は出ずまた閉めた。
「べつに、戻る必要ないのよね。いちゃついてたって私には関係ないわ」
さっきまでコアがいってたことが嘘のようにがらりと性格が変わった。
そこで、男鹿がパっコレットを抱きしめていた手を離す。
「たっく…ドジだな。気をつけろよ。」
やはり、動じていない男鹿。
コレットはこんな男鹿がかっこいいと思っていたが、あまりにも
動じない男鹿にすこし悲しんでいた。
コレットの頭の中では 動じない=興味ない ということになっていたからだ。
「あれ?いいのよ、もっといちゃついてて。」
コアが冷蔵庫から牛乳を取り出してニヤニヤしていう。
「いや、別に私が転びそうになったところたすけてもらっただけだし、
 そんな関係じゃないし…」
コレットが両手を前に振って顔を赤くして一生懸命誤解を解こうとしていた。
「え~…そうなのー…つまんない、早く彼氏作っちゃいなさいよ。」
ごくごくと牛乳を飲み乾す。
コレットは彼氏をつくるなら男鹿がいい…そう考えていたら妄想スイッチがONになった。
―――『コレットさっきは抱きしめちゃってわりぃ…』『いや、いいのいいの!私こそ…そのたすけてくれてありだとう』『本当は、押さえるだけにしようと思ったけど、俺の気持ちが抑さえきらなくて…』『お、男鹿…』二人は見つめあい、そのまま顔が近づき、顔と一緒に唇と唇が…―――
「きゃぁあああ!!もぉおお!!だめぇえ!!私制服に着替えてくるぅ!!!!!」
コレットがみんなが寝てるのにもかかわらず二階にばたばたを駆け上っていった。
「はぁ…最近コレット突然おかしくなるのよね~…絶対男の予感!」
コアが腕を組み考えながらいっていた。
男鹿はそれをみて、少し考えた。もしコレットに彼氏がいたとしたら…
古市?ぐらいしかいないと…。
「そういえばあんた、男鹿辰巳だよね?よく噂でアバレオーガだの最強だのきくけど…
 本当にそれ、あんたなの?」
コアがじっと男鹿を見て聞く。
「は、そんなのそこらへんのやつが勝手に決めたあだ名だ。
俺ってことは間違いないがな。」
「ほう、なるほどね。そんなあんたが邦枝葵といるのはわかるけど、
 なぜコレットといるの?」
「なんでって、中学時代から仲がいいからだよ。それだけだ。」
男鹿が斜め下を見ながらいう。
何か他にも思いつめていることがあるようだ。
「嘘。それ以外にもあるでしょ?しかも、最近あんたの噂がぴたりと聞かなくなった…
 喧嘩してないんでしょ。ある理由で…」
コアが男鹿のことを知ったように言い張る。
なぜコアがそこまで男鹿に問い詰めるのかがわからない。
「そんなのしらねぇよ。」
「そうね…コレットとあの古市貴之が仲いいのはなんとなくわかるわ。
 コレットが中学生のころからずっと古市の話を聞かされたから…」
「さっきからお前、うっせぇな。一緒にいようがいないが俺の勝手だろ。」
「ほう…意外と口が堅いのね~…まぁ、あまり攻めるのも可哀想だし
 このへんにしておいてあげる。また今度たくさんお話しましょうね。」
コアがそういってリビングから出ようとすると、
「まてよ。あいつのことも喧嘩しないことも全部教えてやるよ。」
コアの腕をつかんでいう。
そんな男鹿にコアは
「フっ…いいのかしら?私に言っちゃって…」
「あぁ。俺は―――――…だから喧嘩しない。」
「そうだと思ってた。これは誰にも言わないわ~」
のんきにふらふらと片手を上げるコア。
「たりめぇだ!!」
そんなコアに男鹿がめっちゃ切れる。
今日の朝はコアに振り回されてつかれたようだ。

「…」
登校時、男鹿はずっと黙り込んだままだった。
作品名:愛と友の修羅場 8 作家名:河童巻き