二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

同じ横顔

INDEX|2ページ/2ページ|

前のページ
 

「……なんつうか、まあ、お前も疲れてたの、気づけなくて悪かったよ」
「……ううん、閃ちゃんがわかってくれたならいいんだ」
 沈黙が痛い。が、互いが憎くてではない。
「にしても、頭領、よりによってあんな写真持ち出すなんて、ねーよ」
「ああああんまりだよね、あ、あれはさあ……!」
 気恥ずかしくて互いの顔を見るのもやっとだ。部屋に戻ると、二人分の布団を敷き直し

て、障子を閉める。
「……昔はあんな風に一緒に寝てたっけ」
「なんか懐かしいな。一緒に寝るか?秀」
「ひっかかれたくないから遠慮しとくよ」
 二人で別々の布団に入ると、互いに笑い合う。
「こんな時間だけど、おやすみな、秀」
「うん、おやすみ、閃ちゃん」
 真昼の太陽に背を向けるようにしながら、二人は目を閉じる。
 ふたつの安らかな寝息が聞こえてきたのは、それから程なくしてのことだった。

                                <終>
作品名:同じ横顔 作家名:y_kamei