傷口に口付けを…
病室と思われる白い部屋には一人の少年が眠りについていた。
彼はもう、二週間以上目を覚ましていない。
眠りについている少年は身体中に色々な機械や点滴がついていた。
今、この白い空間にはその少年の苦しげな呼吸の音と彼の心臓のリズムを示す一定になり続けている機会音だけが鳴り響いていた。
そこへ黒い服を全身にまとった一人の青年が白い部屋へと入ってきた。
その青年はベッドで寝ている少年の元へと近より、短く切り揃えられた前髪を梳きながら弱々しい声で「帝人君……ごめんね…。」と言い、幼い顔をした少年の頬にある小さな傷口をそっとなぞった。
彼はもう、二週間以上目を覚ましていない。
眠りについている少年は身体中に色々な機械や点滴がついていた。
今、この白い空間にはその少年の苦しげな呼吸の音と彼の心臓のリズムを示す一定になり続けている機会音だけが鳴り響いていた。
そこへ黒い服を全身にまとった一人の青年が白い部屋へと入ってきた。
その青年はベッドで寝ている少年の元へと近より、短く切り揃えられた前髪を梳きながら弱々しい声で「帝人君……ごめんね…。」と言い、幼い顔をした少年の頬にある小さな傷口をそっとなぞった。