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こらぼでほすと 闖入3

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 ついでに、金蝉も面倒くさがりなので似たようなことをしやがるから、やっぱり配膳してやるなんてことになっていたりする。
「割と、マメな亭主なんだな? 天蓬さん。」
「ええ、僕の世話がしたくてしたくてしょうがないんですよ。」
「うちのママニャンも、あのタイプだ。それで、自分が食いっぱぐれるって展開だ。」
「うちのは大丈夫ですよ。がっつり食べますからね。・・・えーっと、虎さん?」
「おいおい、このおじさんと間違えてくれるなよ。俺は、ムウ・ラ・フラガ。通称『エンディミオンの鷹』だ。」
「誰が、おじさんだ。俺が、通称『砂漠の虎』で、アンドリュー・バルトフェルトだ。よろしく、天蓬さん。」
 鷹と虎が、天蓬の相手をしているうちに、捲簾は、金蝉に適当に取り分けた皿を渡し、自分と女房の分を運んできた。
「あれ? ビールは? 」
「運んでくれる。ほら、こんなもんでどうだ? 」
 取り分けの見本のような皿がふたつ、机に置かれる。そして、すぐに、生ビールも運ばれてきた。
「さすがですね。」
「慣れだろ? 」
 カチンとジョッキを合わせて、夫夫で微笑み合って、ぐいぐいと呑んでいく。ほとんど、一気に飲み干した。
作品名:こらぼでほすと 闖入3 作家名:篠義