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物体もじ。
物体もじ。
novelistID. 17678
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DFFで小ネタ

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「放せ、ジタン! そいつがオレのボコを!」

「だからみんな、バッツを」

「そっスよバッツ、ザナルカンドにはシンにつかまらないと行けないし、チョコボイーターならオレがやっつけちゃったし!」

「はなせぇぇぇ」



 両側から武器をはぎとり、羽交い絞めにしてもなお暴れるバッツに、ちょっと天に舞わせちゃおうかな、とかセシルが思った、ちょうどそのとき。

 ふと、秩序の領域が暗く陰った。



「走れ、光よ!」



 意味もなく凛とした気合の声と共に、言葉どおり、白い地面を割るように走った光が、ひとかたまりになって騒ぐ6人+1人をいっしょくたにロックしている。



「うわっ」

「マジかよ」

「ふん」

「おおっと」

「……!」



 とっさに避けた5人の間を駆け抜けた光は、




「うわーっ!!」

「終わらないで、くれ……オレの出番……」



 軽く正気でなかった2人に直撃した。



「……リーダー」

「何を騒いでいる」

「いや、バッツがさ」

「チョコボに乗りたいって暴れてて」

「(暴れだした原因はティーダだろう)」

「……ハァ」

「ふむ……」



 現れるやHP攻撃を放った光の戦士は、あごに手をあてて考え込み、ブレイブ回復終了の音と共に、うなずいた。



「ならば、これでいいだろう」



 つかつかと倒れた二人に歩み寄り、フリオニールの上に手をかざす。

 ばさばさばさ、と音を立て、そこから大量の、黄色い何かが降り注いだ。



「ってか、リーダー、それって」

「主に、オニオンナイトとティナが溜め込んだチョコボの毛、羽、尾だ」

「(どれだけ戦いまくっているんだあいつらは)」

「……で、何してるっスか」

「バッツは、チョコボに乗りたいのだろう?」

「でもリーダー。それ、ただのチョコボの毛まみれのフリオニールだよね?」

「気はまぎれるだろう。―――よし」



 黄色い何かに埋もれたフリオニールの上にバッツを重ねて置き、光の戦士は重々しく、かつ満足げにうなずく。

 その後ろでは、ジタンとクラウドが、ツッコミ役を押し付けあっていたが、くるりと彼が振り返ると、ぴたりと口を閉ざして視線をそらした。



「これで、あとは目を覚ませば問題ない。明日も戦いは続く、こんなところで騒ぐとコスモスの邪魔になるから、そろそろ休んではどうだ」

「はーいはい」

「OK……」

「了解」

「(言われなくても)そうする」



 いろいろな意味で疲れきって、もはやツッコム気もなくジタンとティーダはバッツに合掌し、クラウドとスコールはMアクションでどこかへ行く。



「わかったよ。ところでリーダー?」

「何か? セシル」

「今まで、どこで何を?」



 そして、ふと気になって聞いてみたセシルに、光の戦士はぴっと立てた人差し指で、真上を示した。



「この上で、コスモスの代わりに秩序の領域を照らし出していたが」

「……あ、そう」






作品名:DFFで小ネタ 作家名:物体もじ。