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げつ@ついったー
げつ@ついったー
novelistID. 2846
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忘れたいんじゃない、

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『こんなの、私の子じゃあない…!』
『早く…、早く! 政宗 を、! 私の可愛い政宗を、返して!!』
 戦慄し、錯乱する母の声を、未だに覚えている。忘れられるはずがない。あの日、政宗の右側の世界が全て塞がれた瞬間、同時に母の心もかたく閉ざされたのだ。ほんの前日まで享受していた惜しみない無償の愛は母の嫌悪という堰で封じられてしまった。それは感情なんかでは到底ほだされやしない、一種の非情な病。
 彼女に愛されたいと何度願っただろうか。何度祈っただろうか。その度に幼い精神は磨耗し荒んでいた。そして、今もまだ。

 気づくと、いつも通り小汚い宿舎のベッドの中だった。ひどく汗をかいていて、さっきのは夢だったのだと気づく。それでも、この痛みは消えやしない。






「……Shit…酷ぇ目覚めだ…」