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佐久間くんと小磯くん達の日常

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「このリビングで三人で寝れるしな。佳主馬くん一人くらい大丈夫だぜ?」
「そうだよね! 佐久間もそういってることだし。どうかな?」
 健二の首傾げな姿と佐久間の悪魔のような言葉に佳主馬は頷くしかなかった。

 夕飯が終わり、夏希の家にもこっちで泊ることを伝え、実家にも健二達の家で泊ることを伝えた佳主馬。
『…なんで、こうなってるんだろう』
 本当は佐久間からあるものを貰って、すぐ帰るつもりだった。だが、佐久間の策略にはまってしまった佳主馬はあれよあれよという間にここにいた。泊る一式を持っていなかったため、パジャマを健二のもをを借りることになる。ブカブカなのはしょうがないが…。
『健二さんもパジャマか…』
 なんとなく嬉しそうな佳主馬がそこにいた。
「佳主馬くん、用意出来た?」
「はい」
「じゃ、リビング行こうか」
 そう言って、連れてこられたリビングでは佐久間が雑誌を読みながらけんじと話、それにサクマがその記事のことを聞いていたり、キングがケンジと戯れていたりしていた。キングはある意味楽しそうだ。ケンジと会うのも久しぶりだったりするのだ。
「佐久間、そろそろ寝ようよ」
「おう。お前ら今回はどうする?」
『オレはOZに帰る』
『『僕らはマスターと寝ます―』』
 キングだけは佳主馬を見る。
「今回はいいよ。いれば?」
『許可が貰えましたので、ここに』
「わかった。健二は真ん中なー。じゃないと佳主馬くんがいじけるから」
「何いってんの、佐久間は」
「……」
 図星である佳主馬は何も言えない。
「じゃ、寝るぞー」
 健二の布団には二人のアバター。左に佳主馬とキング。右に佐久間に位置。
「おやすみなー」
「おやすみなさい」
「おやすみ」

 それぞれが眠りについた。健二達は今日は疲れていたのかすぐに眠ってしまった。一度寝てしまえば起きることはあまりない。
「あー、やっぱり疲れてたか」
「…佐久間さん」
「何?」
「今日はどうしてこんなことをしたんですか?」
「え、何が?」
「健二さんの予定キャンセルさせたのあなたなんじゃないですか?」
「えー、そんなことないよ?」
 ニコリと笑う佐久間に佳主馬はこの人がやったんだと確信を持つ。
「だって、キミがくるんだし。遊ばないと損じゃないか」
「僕で遊ばないでくださいよ!」
「声が大きいよ? 佳主馬くん」
 その言葉に口に手をやる佳主馬。だが、健二は起きてはいない。
「…よかった」
「あ、そうそう。これからこっちに来るときは健二に連絡な」
「な、なんでですか…」
「だって、面白いし」
「…むう。佐久間もう食べられないってば―」
 寝言でむにゃむにゃという健二。
「何の夢を見てるんだ。お前は」
 健二の前髪を触りながら、佐久間が笑う。佳主馬はそれを見て思う。
『絶対、僕の名前も呼ばせてやるんだからな!』
「あ、佳主馬くん。これあげる」
 そう言って、佐久間がポンっと佳主馬の手元に1枚の写真を置いた。それを見た佳主馬は顔を真っ赤にして布団にもぐりこんだ。
「おやすみー」

 そして夜は更けていく。

 さて、最後に佐久間が佳主馬にあげた写真とはなんだったのでしょう?