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みそっかす
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novelistID. 19254
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夕焼け子やけでまた明日

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 教師の視線から逃れるように、ナルトはシカマルに笑顔と礼を残して駆け出した。呼び止めても振り返ることはなく、シカマルはその背中が見えなくなるまでその場に立っていた。
「っくそ」
 礼を言わなければならないのは自分の方だ。怪我をしそうなところを助けてもらったのだから。
「……礼、言わねぇとな」
 明日会ったら助けてもらった礼を言おう。そして、ブランコの刃を一緒にとろう。あの包帯を見る限り、きっとナルトは不器用だ。一人でやったらきっとまた怪我をするに違いない。それから、馬鹿みたいな話でもして、チョウジやキバも紹介して。所謂『友達』というものになってみよう。
「ああ、でもまずは名前を聞かなきゃな」
 本人の口から名前を教えてもらおう。それで、また、あの笑顔を見られれば良い。
「っあー、やることが多いな」
 けれども決して面倒だとは思わない。沈む夕陽を眺め、自然と唇が弧を描いた。