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仁美@hitomi
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蹴り飛ばされた背中

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やっぱり、俺にはできない。


字も汚いから、部誌も汚くなる。文章力がないから部誌が汚くなる。

自分のことしか考えられないから。周りのことなんて見えなくなるから。



俺には五感を奪うことも、データから分析することも、風になったり林になったり火になったり山になったりもできない。もちろん陰にも雷にも。イリュージョンだって天才的なボレーだって。紳士な振る舞いもできなければあいにく俺には4つも肺がない。




先輩たちが、いないから。




なんで俺にはできないの。なんで俺を選んだの。

作品名:蹴り飛ばされた背中 作家名:仁美@hitomi