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Shina(科水でした)
Shina(科水でした)
novelistID. 3543
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Un libro di caso di fortissimo

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「静雄、俺、結婚しようと思うんだ」
「………まじっすか」
「おー、まじまじ」
「…おめでとう、ございます」

そんな話をしたのが一週間前
静雄が有給を取ったのが三日前
静雄が辞表を提出したのが昨日
そして、それを俺が知ったのが今朝


「どういうことですか!?」

出社した途端、社長から静雄が辞表を提出したことを知らされた
どういうことだ
おまえなら理由を知っているんじゃないのか
そんな風に問われたが、そんなの俺だって初耳だ

聞けば昨日、辞表と一緒に会社が肩替わりしていた金を渡していなくなったのだという
どういうことだ
知るか
そんなの俺が知りたい

事務所を飛び出して目立つ長身を探す
静雄が行きそうな所を片っ端から回るが見つからない

頭ひとつ飛び出た金髪も、バーテン服も

「…っ、あ…そうだ、携帯!」
プ、プ、プ…と、流れる発信音がもどかしい
だが、ダイヤルをコールする音のあとに響いたのは、『この番号は現在使われておりません』と言う電子音だった



フォルテッシモ失踪事件