二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」
Shina(科水でした)
Shina(科水でした)
novelistID. 3543
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

Un libro di caso di fortissimo

INDEX|10ページ/10ページ|

前のページ
 


なんで
どうして
どういうこと

疑問符全部浮かべた顔で見つめられて、俺はもう罪悪感でいっぱいだ。
ぜんぶぜんぶ俺が自分で勝手にまいた種だ。
これはもう、静雄に殺されても嫌われてもなにもいえない。
俺のやっすいプライドとか保護膜とかそういうのどっかいけ。

「なん、でうそ…」
「だって、おまえ、俺のこと好きで好きしょうがねぇって顔してるくせに、なにも言ってこねぇんだもん!!」
「は…?」
「多分、好きなんだろなーとは思ったけど外れてたらどうしようもねぇから!小心者なんだよおれは!!」

だから、カマをかけた
自分が結婚すると言ったら静雄がどうするか
普通に祝ってくれるんなら、ただの俺の勘違い
それ以外なら

「もう躊躇しねぇって決めてた」

嘘を吐いたその時、静雄は今までになく嬉しそうに笑った
静雄の好意は親愛だけだ
俺はそう判断し、自分の思い上がりを哂った
その結果どうだ
静雄は俺のまえから消えて、俺は散々探し回るはめになった
嘘なんかつくもんじゃねぇなぁ

「静雄。あのよ、まだ俺のこと想ってくれてるか?」

ぎちりと静雄の身体が固まった
あ、大丈夫かもしんね



な、静雄。悪ぃんだけどさ、俺といっしょに道をはずしてくんね?





平和島静雄の帰還、田中トムの凱旋