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娘娘カーニバル 第2章(3)

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青い光が消え、黄巾賊が一斉に襲いかかって来る。
「星龍斬!」
星の軌跡が宙に描かれ、つぎつぎと黄巾賊が倒されていく。
馬元義の目の前には劉備ガンダムに倒されていった部下が地面に横たわる。
劉備ガンダムと孫権ガンダムは愛刀を馬元義に向けた
「「次はお前の番だ!」」
「くそっ!」
逃げようと一歩を踏み出した馬元義の足もとに弓矢が突き刺さった。
「逃げることは許しませんよ。おとなしくなさい!」
「紫苑!」
勇ましく弓矢を構える黄忠に恋姫、劉備ガンダム、孫権ガンダムは表情を明るくした。
周囲をうかがえば、倒れた黄巾賊には間接に矢が刺さっているものも少なくない。
「さすが紫苑なのだ!だてに年は食っていないのだ!」
「鈴鈴ちゃん、今日の夕食はおかわりなしよ」
笑顔で青筋をたてる黄忠の迫力に押され、黄巾賊が一か所に集まっていく。
纏う雰囲気の違いに孫権ガンダムがこっそりと劉備ガンダムに問いかける。
「劉備、黄忠さんが怖いんだけど…」
「年のこと気にしてるから、絶対に言うなよ。殺されるぞ」
「二人とも、何をこそこそ話してるの?」
絶対零度の微笑みと声音に二人は背筋を伸ばした。
「「黄忠さんはきれいでお強いと話してました!!」」
少しの狂いなく、同時に言い終われば黄忠が満足げに頷いた。
「そうなの。二人にはごちそうを作らなきゃね」
完全に黄忠が場の空気を掌握しているなか、馬元義が声を張り上げた。
「バカ野郎ども!あんな女にビビるんじゃねえ!だいたいな、あんな美人が睨んだって怖くねえだろうが!」
「………」
「………」
敵味方関係なく沈黙を貫く。
しかし、思いは一致した。
(いま、般若がそこにいるのに!?)
「馬元義様!あれはただの年増でさぁ」
「どっちかっていうと、ピンクの髪の女の方が可愛いでしょ!」
「いや、ピンクはなんかぶよぶよしてて気持ち悪いって。やっぱり、黒髪の方が…」
「あれこそ、年増じゃねえの?」
好き勝手言いだした黄巾賊たちを劉備ガンダムと孫権ガンダムは唖然と見つめる。
今の状況を分かっていないとしかいいようがない。
まわりは敵だらけで、油断すれば即座に斬られるのが黄巾賊の置かれた現状だ。
「何やってんだか、なあ、孫権?」
傍らの孫権ガンダムに話しかければ、冷や汗を大量に流している。
「孫権?」
「劉備、後ろ見たら石になるからやめとけよ」
「何冗談いってるんだよ」
笑い飛ばそうと後ろを振り返り、劉備ガンダムは後悔した。
桃花は素手で石つぶてを粉砕し、黄忠は髪をうねらせる。常識人であり、まとめ役である愛紗は獲物を物騒なほど振り回している。
三人とも、笑顔が怖い。
そして、目が笑っていない。
「ふふふ、海君♡」
「何でしょう、桃花さん」
「剣、貸して」
「…どうぞお納めください」
龍帝剣を差し出し、劉備ガンダムは後ろへと下がる。
この後の光景をみて、二人の侠たちは心に誓った。
女性を怒らせることは絶対に言わないでおこう。
一瞬とも、永遠ともいえる時間の後には、黄巾賊の残骸が残るだけであった。