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　ぽつんと呟いた言葉に、激しく抱き締められた。
・・・モモさん・・・少しだけ・・・北川の傍にいるよ・・・こいつが心配なんだ・・・あんたとは違う意味で、俺は北川が好きなものになってるのかもしれないよ・・・
　ぼんやりとそう空に語りかけて、幸田は北川の背に手をまわした。モモと見上げた空とは程遠いほどきれいな青空がある。人間のいない土地に行きたい。けれど、それはどこもない。神の国にはモモがいて、地上には張りついた北川がいる。