仮面ライダーW episode Dragoon
「ちょっと最近忙しくてそれどころじゃないの」
「そっか…あ、翔太郎。これ、忘れるところだった」
そういって龍介は翔太郎にあるものを渡した
「…これは!」
それは…
ガイアメモリだ
端子は銀色なのでT1だ
そして色は黒
イニシャルの意表は「S」
そう
「スカル…おやっさんの…!」
スカルメモリ
あの時…ビギンズナイトのときに荘吉の遺体と共に失われたと思われていた、あのメモリだ
「とりあえず、ここに来る前にお墓参りでもってガイアタワーに行ったらさ、偶然見つけてさ。あ、でもすでに壊れててガイアウィスパーは反応しないけど」
それでも形見は形見だ
これは感謝しないといけない
「…龍介…いいのか?」
「言いも悪いも無い。お前が持っていたほうが、叔父さんも安心だろうし」
「そっか…。ありがとな」
「まあ、なんだ、いやいや。…そろそろ行くわ」
「ああ。元気でな」
「また会おう、龍介」
「じゃあね、龍介」
「ああ。また」
こうして、龍介は故郷へと旅立った
自分が護ろうとした、街の風を受けて…
作品名:仮面ライダーW episode Dragoon 作家名:無未河 大智/TTjr